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2014-04-29

W・シェイクスピアがUさんと私を巡り合わせてくれました。

何やらやはり世の中はGWの気配、そんな中、昨日午前中は、カルチャープラザでのレッスンがいつも通り行われた。Uさんとの二人だけのレッスンである。

ケアハウスから、本当に熱心に私から見たら高齢なのに、水島から電車を乗り継いでこられている。10時から2時間のレッスンなのだが、早い時には15分前位にはきちんと着席されてまっておられる。

年齢のことを書くのは、失礼なのだが83歳、おそらく今年中には一つお年を召されるかの知れない。以前も書いたが、今のところたった一人ではあれ、この方とのレッスンを楽しみにしている。

この方とのレッスンは、水曜日の遊声塾とは異なって、ただ二人で今のところ、シェイクスピアの作品を声に出して読んでゆくということにしている。間違いの喜劇・ロミオとジュリエット・冬物語とすでに読み終わり、昨日からハムレットに入った。

Uさんがお元気に来られる間はとにかく作品を一本でも多く読むつもりでいものところいる。私もそうだが、人間という器は、何か打ち込む世界があった方が楽しいのは言うまでもない。

私はUさんからかなり刺激を受ける。だから、レッスンが楽しみなのである。なにしろ私がこれまで出会った女性の中では、最もといっていくらい芸術的世界にとまらず、知的教養が高いのでいろんな話ができて、雑談してるとあっという間に時間が過ぎる。

この御年齢まで、一人芸術を友として生きてこられたかのようなか彼女の人生は、そこはかとなく、何か毅然としていて、どこか、さわやかなのである。

そしていまだ、私のレッスンに通ってくるくらい、知的好奇心が高い。本もよく読まれる。後は御健康だけである。だから私は、この方には決して大きな声は出させないようなかたちで、声を出していただいている。

小さな声の輝きのような日本語の世界を、私はUさんの声に感じている。今の若い方々の発する声とは、明らかにUさんの発する声の質は異なって私には聞こえる。その彼女の発する声の質感を大切にしたい、そのことしか私は考えていない。

あの年齢の小さな体でとにかく30分以上、続けてハムレットを読み続けるのはかなりの意識の持続力がいるのだが、Uさんにはいまだその力があるので、私はレッスンを続けている。

何よりわたしに、ハムレットって素晴らしいですねと、作品を語るその姿は、童女のようである。若き日にあの時代何よりも、オリビエのオセロを、じかにロンドンで観ている方なのである。その方が映画では何度も見ていましたが、あらためて読んでみて、ハムレットを素晴らしいとおっしゃるのである。粋なヒトというしかない。

人間とは限りなく声を出す器、そのことの素晴らしさを、Wシェイクスピアは熟知していたに違いない。今年は生誕450年に当たる。彼女がロンドンでオリビエのオセロを観たのは、50年前の400年祭でのことである。

つまり、彼女が33歳、若い時にやはり何でも果敢に悔いなく生きておくことが大切ではないかと、思い知る。その彼女が私のレッスンに通っての巡り合い。

シェイクスピアが、きっと私と彼女を出逢わせてくれたのだと、思う。


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