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2013-12-08

秘密保護法案が可決された翌々日の朝に思う

トラクターをひく私の後ろ姿

秘密保護法案が可決された。何か良くは分からない、大きな眼に見えない力、とてつもない権力に世の中はやはり支配されているのであると、齢61歳にして感じざるを得ないという、思いを新たにした。

 

がしかし、私は絶望してはいない。いやしてはならないと考えている。いろんな動きが個々人の中に、静かに動き始めてきた予兆というか、足音のようなかすかな気配を感じるのである。私自身も、何より以前に比すればわずかずつ変化しているのであるから。

 

ささやかな個人の表現の自由がある国に、いまだ生きていられるということは、実に有難いことだと言わねばならない。戦前のように何も言えなくなるような、他者の尊厳を踏みにじって、あまりあるような時代にだけは、逆戻りしないように、眼の黒いうちは意思表示をあらゆる知恵を使って示し、発言しなければと、(戦後に生まれ歴史始まっていらいの自由と豊かさを享受してきた者として)考える。

 

さて、無知蒙昧の私がとても信頼するインテリの一人である、佐藤優さんの発言を私はかなりの程度、時代の羅針盤として耳を傾けて参考にしている。初期の氏の著作のかなりは私の書棚にある。特に獄中記には衝撃を受けた。7年前、2006年12月に私はこの本を読んでいる。

 

博覧強記、真の意味でのぶれない、右とか左とかそんな狭いカテゴリイを簡単に超えて、真の意味での柔らかい、自由な知的教養人の姿を感じるのである。

 

読書の範囲も驚異的な幅広さで、AKB48に関する考察なんかもわかりやすく、私をうならせた。(世界と戦う読書術、思想を鍛える1000冊)単細胞の私なんかには、こういう見識の持ち主が、同時代に生きていて、きちんと本を出してくださるので、実に助かる。私が本を読める時間は限られている。

 

いくつになっても、知らないことは知らない、知る(出会う)ことの素晴らしさには謙虚であらねばならないと痛感する。わずかな読書(感じる)時間ではあれ、アンテナを錆びつかせてしまうことの怖れの感覚が、有難いことにかろうじてある。

 

こうやって拙文を書き日々の体調、思考管理をしないと何やらまずい、流される、と庶民の一人として、思う。

 

昨日は所用があって、半日仕事に出た、誰もいない畑の土をより肌理が細かい土にするために、トラクターをひいた。ひたすら土を眺めながら過ごす時間は、これからの自分にとって、いろんな意味で大切な時間になる、そんな思いが満ちた。

 

 

1 件のコメント:

  1. 日高さんのファンです。
    私の茶飲み話、聞いて下さい。

    稀代の悪法が可決成立しましたね
    いよいよ「悪役商会」の方々も「光の時代」に追い詰まり、逃げ場がないので一旦は「秘密の部屋の暗り」が無いと、居場所に困るほどになったみたいです。
    窓も無い「秘密の部屋の暗がり」は、閉じ籠っては見たものの、臭い人しかいないし、自分達の毒気に遣られて、親玉意外は、本人達もどうにもこうにも息苦しくなってくるはずです。
    気には掛けつつも、放っておいて、周りで勝手に楽しくしていたら、自ら秘密を持って出て来ると思っています。
    秘密を抱えるって意外と辛い事です。
    誰しもちょっとした秘密を抱えた事は有ります。
    気持ち良くないはずです。
    彼らはその秘密を、抱えきれない位いっぱい抱えてしまうんです。
    もう無理だと思います。
    こんな『時代』に。
    もうやめにしましょう。
    そんな事、彼らは何時まで耐えられるんでしょうか?
    「秘密の部屋」に籠ってしまう人達も、みんな子供の頃には、絵本などの「良いお話」「美しいお話」を読んだり、聞いたりしているのに、その後の環境のせいで忘れてしまったんでしょう。
    かわいそうに。
    今の子供達や私達は大丈夫です。
    何の問題も有りません。
    むしろ永田町の「幼い大人達」にこそ「絵本の読み聞かせ」が、「今」必要かも。
    「日月神示」には、確か「幼子の様な心になれ」と書いて有ります。
    それは、この先通用しない「小賢しい知恵」「左脳のエゴ」は捨て去って「純粋無垢であれ!」と言う意味かと思います。
    今回の「秘密大好き法」は、捨てるべき「小賢しい知恵の見本」ですよね。
    正に「毒をもって毒を制す」です。
    きっと、多くの方が「目覚める切っ掛け」に成ったでしょう。
    愛で、光で、にっこり包囲してしまいます。
    「秘密の部屋」から出て来たら優しく仲間に入れて上げたいと思います。
    今はもう、すでにそう言う『時代』です。
    「そんな悠長な事を言って、日本の軍国化が進み戦争になったらどうするの?」って言われそうですが、もしも仮に、万が一、戦争になっても、恐怖と怒りを基盤にするごく一部の人達は「意気揚々と参戦」するのでしょうが、「多くの国民」の間では「戦争不参加」を「意思表示」する事が当たり前になることでしょう。
    今後はこんな事言うだけでも「逮捕」されてしまうかもしれませんね。
    でも、前回の大戦の時とは『時代』が違います。
    「戦争=人殺し&自殺」に参加するくらいなら、みんなで積極的に「逮捕」されてしまいましょう。
    皆で入れる「刑務所」が無いので慌ててFIMAみたいな物を創るのでしょうか。
    それでも入りきれないでしょう。
    そもそも「日本」は、どの国と戦争に成ると言うのでしょう。
    中国ですか。
    中国は放っておいても、唯でさえ崩壊しそうなのに、もし「日本と開戦」してしまったら「チベット」「ウイグル」「台湾」その他便宜上「自治区」と言う名で占領、虐げられてきた「多くの民族」からの「解放独立運動」に火が付き、とんでもない事になります。
    私の様な無知蒙昧が考えてもです。(>・)
    そもそも特権階級以外の「一般的中国国民」だって、むしろ敗戦して「共産党悪政崩壊」の方に夢を描くはずです。
    大多数派は真実を知っています。
    だから中国には無理です。
    北朝鮮ですか。
    北朝鮮は聞いたところによると「旧日本帝国」が残した「一粒種」で、未だに「アメリカにタイマン」を張る気の有る「稀有な国」であり(人民は酷いことになっていますが)、様々な「情報操作」により、日本人の多くは「危険で厄介な国」だと思っている方が多いのですが、実は「親日国」で有る可能性が非常に高い国です。
    「拉致問題」はアメリカCIA絡みの悪戯ですから対北朝鮮は無いです。
    韓国ですか。
    もし、開戦する気なら日本の「熱狂的韓流ファンのオバチャマ達」を、毎日大量にお届けしますが良いですか?(笑)
    一般市民は友好的です。
    対韓国戦は具体的には有り得ないです。
    「悪役商会」の人達が「日本を軍国化する危険が有る!」
    それは確かにそのようですが、最悪、日本の極一部の人でしかない「悪役商会」が「軍国化」しても上記以外の周辺国が誰も、本音の、本気では相手してくれないし、出来ない、せいぜい小競り合いの「みえゝで茶番」、「時代遅れな戦争ごっこ」「流血はなし」になるだけと思っています。
    それでも「無理やりなシナリオ」を書くのでしょうか。
    こんな茶飲み話見たいな事を書くのも、戦前みたいに「危険思想を振り撒く!」とか言われて「秘密大好き法」に引っ掛かったりすることになるのでしょうか。
    『時の本質』にそぐわない「秘密大好き法」です。
    決して「振り撒かれる不安」に煽られる事無く、茶番劇だけど「悪役商会最後の熱演」を楽しみましょう。
    この法案に怒れば、彼らの思う壺です。
    怒りや心配は、愛(光)に対する(闇)の心です。
    たとえ小さくとも、闇に光を当てると闇は消えてしまいます。
    そして、日高さんのように、在るがままの姿が、正にその光を発しているのだと思います。
    あなたと出会えた事を光栄に思います。

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