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2013-12-21

粉雪舞う中、畑の命、長いこと土に埋もれていた、灌漑用水道バルブを、サンナントリオで発見しました


今週は土日がお休み、約10時間近く寝て、(本当によく寝た)先ほど起きて静かなお休みの朝を迎えている。コーヒーがうまい。妻は今日から3連休なので、昨夜はことのほか嬉しそうにしていた。

 

妻の仕事をしながら、フルタイムで働いているので、私は8歳年下の妻にほとんど頭が上がらない、これはのろけでもなんでもなく、全く現在の妻と27年前、とある場所で出会わなかったらと、考えるとゾッとする。

 

10年後、もし私が元気であったなら、妻との出会いのことを書きたいのだが、今はまだ何やら気恥かしい(こういう秘密はあってもいいのでは、出し惜しみではなく、美化しそうで、ただ気恥かしいのだ、やはり古い人間だと思う)

 

家は、何もしないと埃まみれになってしまう。人間もやはりそうではないかと思う。妻は働いているので、やりたいことは週末集中してやっていて、頭の中にはやりたいことがたくさん詰まっている。これからは妻との時間を共有したく、可能なことをやってゆきたく思う。ガーデニングが好きな妻と、共に過ごす時間が増えそうな案配だ。

 

さて昨日は粉雪舞い散るサンナンの畑で、午前中F氏とN氏の3人で10年近く放棄され地中に埋もれていた、灌漑用水のバルブを畑の図面を見ながら、その場所探しに狂奔した。狂奔という言葉がまさにまとを得ているかのようにオーバーではなく、あたりをつけた周辺を鋤やスコップで掘ってみるのだが、掘れども掘れどもあたりなし。

 

寒い冬だからこそ可能だが、夏だったら間違いなく熱中症で3人とも倒れていただろう。それくらい掘り進んだ。畑と斜面の際を10メートル近く進み、ちょっと絶望的気分になり、休憩しようとしたその矢先、F氏が大人にはあるまじき素っ頓狂な声を張り上げた。在った。

 

何と、掘り始めの少し手前の場所に、そのバルブはわれわれの筋肉肉体労働を、無視して静かに眠っていたのである。我々は反対方向に掘り進んでいたというわけだ。でもまあ、発見できたことでの我々の喜びは、半端ではなかった。やった者にしかしかわからない事があるのである。

 

何やら、へなへなと気が抜けたように嬉しかった。何事も明らかになるまでは、あきらめてはならないのである。徒労に終わったとしても、徒労を楽しむ位の余裕が一回こっきりの人生必要なのである。サンナンの若きエースF氏の情熱に、初老の私とN氏が寄り添いながらの男トリオ。まだわずか3カ月にも満たない仲なれど、そのわずかな労働の時間の中でのバルブ発見は、バブルではない。

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