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2019-03-09

Kさんとの再会の夜、しみじみシェイクスピアの輪読会をやろうと思った、念いが満たされました。

一昨日のお昼過ぎ、珍しく私の携帯が鳴った。出ると思わぬ毎日新聞支局からである。私が持って行った輪読会のチラシに興味を持ってくださり、記事にし、ついては顔写真がほしいとのこと。たまたま弓道の稽古に行く予定だったので、夕方支局におもむく旨を伝え電話を終えた。

終えた後、先月の五十鈴川帰省から帰ったら、一度会おうと話をしていたKさん(女性)に電話を入れたら、夕方なら大丈夫とのことでスムースに思わぬ約束が成立した。

午後3時過ぎ電車で岡山へ、弓の稽古、支局での写真取りを済ませ、午後6時過ぎに久しぶりにKさんと直接会った。

Kさんと初めて会ったのは、彼女がまだ岡山大学の学生だった頃である。おそらく面識を得てから、20数年の時が流れているはずである。

最初に私が彼女の存在を意識したのは、私が椎名誠さんの映画を野外で上映するイベントに彼女がほとんど足を運んできてくださったころからである。その後、シーナさんではない私の企画にも、都合のつく限りほとんど来てくださった方である。

今に至るも本当のシーナファンでとにかく一途な方であり、異性であるにもかかわらず世代もおそらく二回り以上は離れているにもかかわらず、私のやることに一貫して関心を持ち続けていていてくださる、ひっそりと闇に潜む、私にとっては得難き見者(賢者)なのである。

彼女の魅力、小さな自分の世界を一途に生きておられる(要するに自分の感覚に正直に自立して生きている)方と勝手に思っている私なのである。

とくに私がうれしいのは、企画の仕事から一転、シェイクスピア遊声塾を立ち上げ、その第一回から連続6回、昨年のリア王まで欠かさず来てくださっていることである。

このような奇特な方は、我妻以外にはいない。だから私にとっては、家族とも呼べるほどの大事な方なのである。なかなかに会えないのだが、直接会いたくなったのは、輪読会のチラシを送ったところ、興味があるとの思わぬお葉書をいただいたからである。

このお葉書をいただいた時に、輪読会をやろうと思った初老男の思いは、にわかに達成されたといっても過言ではない。(長い交流の方たちとの、思わぬシェイクスピアを通しての再会と、まったくの新しい出会い)

話は変わるが、これまでのわが人生を振り返ると、思いつくことができたからこその急展開、企画をするにも塾を立ち上げることも、弓を始めることも何もかもが、ある種の内なる情熱の 発露のゆえなのである。(その根拠はわたしにもわからない)

カッコつければ、私にとって情熱の発露があればこそ、生き延びることができたのだなあ、企画もなったのだと、今思うのである。

話を戻す。 久方ぶりに再会した私たちは、岡山駅の近くの路地の小さな老夫婦の中華の店で、ささやかにつましい(彼女がご馳走してくれた)食事をビールを飲みながら歓談した。

ほとんど私がしゃべり、彼女は相づちを打つのみ(ごめんなさい)。出会った時からそのままの印象、彼女は仕事でひと月とか、ふた月とか長期の海外滞在仕事(世界は本当に広い)が多い。

2015年夏Kさんから送られてきた、倉本聰さんの連載記事
中国はもとより、マレーシア、ロシアのモスクワから2時間くらい離れた、タタール人が多く住む町などにも。だからなのだろう、どこか日々の暮らしの中でも、冷静な生活ができ、曇らない目線で、日常を送ることができ、どこか遠くを見つめることができるのだろう(と、かってに思っている)。

私は、企画したイベントには必ずアンケートを取るが、きちんとした彼女の視点がとても参考になる。いわゆる彼女の 正直な反応が、的確にのべられていて、しかも暖かいのである。(文字も丹精である)

そのような彼女と、輪読会のおかげで、同じ土俵で声を出しあえることができるなんて、このような味な出来事、誰が20数年前に予測し得よう 。(だから人生は素晴らしい、と思える側に私は立つ、ヒトは夢を追う、生きる器である)

食事の後、場所を変え私はビールやハイボールを飲み、彼女はコーヒー、で9時半過ぎまで歓談、私にとってはこの上ない愉しいひと時を過ごし、10時の電車で帰ろうと思った矢先、また新たな出来事が。

リア王の打ち上げで大変お世話になったドクターがT氏が、勤務先の福山から新幹線の改札口からでてきて、ばったりと再会。T氏とは何故かこの数年偶然よく岡山駅で出会う。

kさんとお別れしたのち、私はこれも成り行き、ご縁神様のおぼしめしと、一本電車を伸ばし、わずかな時間T氏と飲むことにした。

この続きは次回の五十鈴川だよりで。


1 件のコメント:

  1. こんばんは。はじめまして。
    ブログに書かれているKさんから紹介していただき、ブログを拝読しております。
    24日の「間違いの喜劇」輪読会に参加させていただきます。どうか宜しくお願い致します。

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