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2014-07-24

A専務の金属溶接姿に、男心を感じました。

本格的な夏の到来です。今まだ午前6時前ですが、すでに蝉の声が我が家の近所では鳴り響いています。

暑さには、いよいよもってこたえる年齢の渦中を生きているのですが、夏はせわしなく蝉の声が響かないと、私の場合日本の夏という気がしないのです。

ところで今日は、仕事に出かける時間が遅くなり急にブログを書く余裕ができたので書いてます。こうも暑いと、とてもではないのですが、とくに私の場合は朝以外の時間には、書く気持ちにならないのです。

だから、やはり今朝は嬉しいですね。ブログ書き、心整え、さあ畑にい行こう、ってな感じがいいのはもちろんなのですが、農作業はそうはゆかないのです。

夏は、午前中くらいしかとてもではないのですが、午後は畑には居られません。ブログでは、あまり畑のことには触れていませんが、A専務のもとわずかなスタッフで、思考錯誤の農を過ごしています。

ひとことで言えば、限りなく良心的な農を目指しながら、なおかつそれで生計を立てるというのは、限りなく難しいという一言です。

でも、A専務は、一路不退転の覚悟で、がんじがらめの現代農のおかしさに、異を唱えるのではなく、安心して食べていただける、野菜作りを単純に目指しています。

その、限りなき遊び心を失わない、高貴な精神性に、私はいたく共鳴してしまうのです。お互いの中に似たような波動を感じてしまうのです。

このような人物に出会えたことは、私のこれからの晩年ライフがどのようになるのか、新たな未知との遭遇の連続になる予感がして、毎日が年齢を忘れてとても楽しき日々を過ごさせて頂いています。

ギリギリのところで踏ん張って、新たな途を模索するそのあきらめない姿勢は、男心に響いてくるのです。

よもやまさか、夢が原退職後、このようなドンキホーテ的傑物に出会うことになろうとは、思いもしませんでした。だからこそ人生は面白いというしかありません。

A専務の中には、このような夢も希望も限りなく乏しくなりつつ現代人の暮らしの中に、畑で農作物を育てる中で、本来人間が持っていた豊かな精神性を再発見してゆきたいという、見果てぬ夢が感じられるのです。

昨日も、古いトラクターに日よけをつけるために、自ら金属を溶接して私を驚かせましたが、私が苦手な世界の人生経験をふんだんに積んでこられているので、おそらく面白いのだと、自分では感じています。

ともあれ、今日もこれから畑に向かうのですが、これまでの人生で仕事に向かうのが、こんなにも苦にならない職場は初めてです。中高年が生き生きと働けないような社会は、きっと日本の将来を限りなく暗くすることになる、そんな気がしてなりません。

老いも若きも、笑みがこぼれる社会こそが望ましいのに、なぜそうはならないのか、とくと思案に値するテーマであると、私個人は思います。

蝉の声に耳をすまし、そのエネルギーを甘受し、今日も一日汗を流し、畑時間を過ごすことこそが、今のところ、昼の時間の醍醐味です。

【今日の写真は、先日横浜でK氏に連れてゆかれた、古い古い食堂の壁に掛けられていた、爬虫類、横浜に行ったら、必ず立ち寄りたいと思わせる素敵なお店でした】


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