ページ

2022-09-14

妻が今日から一週間上京する、そして想う。

 この数日起きると西の空に残月が浮かんでいる。大昔から人々は月を歌に詠んでいるから、詩歌が大好きなこの国に生まれた、幸せをかみしめながら、私もなにか詠んでみたいきぶんになる。が起きて間もない体ではなにも浮かんでこないのだがありのまま【西の空・起きて新聞とりゆかば・秋空に月・静かに浮かぶ】

さて、今朝は今日から妻が娘たちのところに一週間出掛けるので、駅に送ってゆくためにいつもよりゆっくりと仕事に出掛けるので、五十鈴川だよりを打つ余裕がある。妻にとって大切な家族、メルと花が居るのでなかなか同時にお休みをとって、上京することが叶わないのであるが、それはそれ、よき方に考えることにして、高齢者一人時間をできる限り楽しんで過ごそうと考えている。

せんにちこうのはな

私を含め、大方の男性は定年退職後、なかなかに自立ができず、妻の手を煩わせることが多く、熟年離婚などという言葉をよく耳にする。かくあってはならじと、私は私なりになるべく妻の手を借りずに生きられるように、少しずつ自己変革を意識的に続けている。

だからなのかもしれない、なんとか付かず離れずの夫婦間均衡がたもたれているのは。夫婦なんてものは、生まれも育ちも全く異なる人間が、たまさか出会い、生活を営み、子育てし、その役割を終え、昔だったら老いて死ぬ、というのが当たり前であったのだが、思わぬ長寿社会の到来で、老後(私には今のところその言葉は無縁である)時間を共に長きに渡って仲良く生活するというのが、難しい時代だとの認識が私にはある。

元々他人なのであるから、その事をじっくりと考えてみる必要があるのではないかと私は考えている。そして私なりの結論、古希も過ぎたら過去の自分はできるだけ捨て去り、難しいことは重々承知しながらも、新しく関係性を構築し直すくらいの覚悟をもって、これからの自分時間を生きることこそが、肝要だという結論に至ったのである。

止まれ、これからの一週間、すべてを一人で自立して家事のあれやこれやができるように、努力してみるつもりである。妻が安心して上京できるように、老いのシングルライフを見つめ直す時間として、今日からの一週間を大切に過ごすつもりである。

買い物、炊事、洗濯、掃除、一切合切のつまりは生活を、いかに老いたりとはいえ、きちんとこなせるのか、こなせないのか、私はできる限り楽しんで事をなすつもりである。臆面もなく打とう。退職後、妻のすごさを度々再認識しているので、この際も含め、生活に関する一切合切は妻から謙虚に学ぶことにしたのである。あくまでその上で、自分のやりたいことを追求したいと、考えている。

0 件のコメント:

コメントを投稿