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2019-05-15

わが故郷にあった、幸節館という弓の道場の主、I先生との出会い。

先のGWの帰省ではちょっと驚いた出来事が、出会いがわが故郷で起きた。あれからかなり時間が経ったが、わずかではあれ五十鈴川だよりに、きちんと書いておきたい。

65歳で、弓の稽古を始めたことに関しては、特に始めたころはたびたび五十鈴川だよりに書いていたと記憶するが、このところはほとんど書いていない。

理由に関しては自分でもよくはわからない。ただいえるのは、弓の稽古は細々とではあるが続いている。

素引きをしないと、すぐに体の感覚がダメになるので、門川(わが故郷、五十鈴川が流れている)に弓と素引き用の矢を一本持参した。

射る矢を持参しなかったのは、門川に道場がまさかあるとは思いもしなかったからである。ところが、まさかとの思いで、姉に門川に弓を射る道場はないかと尋ねたところ、行ったことはないけれど、道場があるとのうわさを聞いたことがあるから、行ってみるかというではないか。
幸節館道場

さっそく二人して、その場所を車で訪ねると、通りからちょっと入った住宅街の一角に、いきなり幸節館と書かれた立派な道場が目に入った。3人が射ることができ、28メートルの距離には玉砂利が敷き詰められていて、手入れが行き届いていて草一本生えていない。

とにかく立派な道場であることに驚いた。そこに道場の主であられる風格のあるご年配がおられたので、恐る恐る巻き藁をさせていただけないかとお願いすると、いいですよとのお返事。

中に入って再び驚いた。 その道場の主は教士の資格をお持ちの(七段、すべて一回の試験で合格されたとのことに驚嘆した)方だったのである。御年82歳であられるI氏との出会いとなった。

先生(とかってに呼ばせていただく)は矢があれば射ることができると言ってくださった。たまたま、道場に、延岡市にある日高弓具店 という私と同姓のお店の住所と電話番号があったので、兄に運転してもらって、名前にも惹かれてその弓具店を訪ねた。

そこで、またまた驚くべきことが起こった。何と日高弓具店は、先祖が私と同じ宇納間の方だったのである。

御主人に先立たれたのち、以来女手一つで何とかお店を守っておられる方で、ご年齢は81歳とのことであったが、お元気であった。ご先祖が同じということで気心が瞬時に通い合い、私は矢を買った。

そして翌日道場におもむき、的前に立たせていただいた。岡山以外の地で的前に立ったのはもちろん初めてである。
岡山に帰る前の朝記念撮影(弓をされるお孫さん撮影)

I先生が後ろで私の射を厳しく見ている。緊張したが、何故か気持ちよかった。流派が異なるものの、そのあまりの的確な指示に驚嘆した。

結局、時間は短かったが午前中3日間、的前に立たせていただいた。先生は14キロの稽古用の弓を買いなさいとおっしゃった。私は岡山に帰る前日、再び日高弓具店に行き、14キロがなかったので注文した。

これからは帰省の度に、幸節館で弓が引ける、うれしい。先生は今現在はあまり弓は引かれていないが、私の前で射をされた。私は82歳の方が引く姿を初めて目の当たりにした。

いきなりの射で、4本の矢を引かれ3本的中、4本目も的をかすった。言葉がなかった。 先生は毎朝、道場の草を抜いたり、水を打ったり植物を育てたりしながら静かに過ごされている。その物言いと姿が、頭に焼き付いている。またお会いしたい。

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