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2023-07-16

いよいよ猛暑の夏到来、知恵を工夫して夏を乗りきる覚悟を想う朝。

 居座る梅雨の前線が九州はじめ、列島各地に、今も秋田や東北エリアでは水害のニュースが伝えられる。経験したことのないことは、悲しいかな推し量りようもない。一寸先の事は、これだけテクノロジー、文明の総叡智でさえ予測がつかないのだから、手の打ちようがない。(我が身にも十分に起こりうる)

読むたびに発見がある

ひるがえり、我が暮らしは、つましくもたんたんと老人生活が遅れていることに、感謝の日々である。年と共によほどのことがない限り、でかけなくなってきた、この3連休もほとんど家からは出ず、主に室内で静かに過ごしている。(音読は早朝の涼しい時間運動公園でやっている)昨日も先週の続きで、部屋の整理整頓、机を交換したりして、机、ベッドの位置も変えた。すべて妻の指導のもとに行ったのだが、ずいぶんさっぱりと片付き、居心地のいい空間になった。(学ぶことが愉しい)

机の位置が東向になった。因みにこの机は渋谷の東急百貨店で買ったもので、40年以上使っている。値段ではなく、愛着がある逸品である。電気スタンドも富良野で買ったもので、ちょうど丸40年使っている。別に物持ちがいいわけではなく、少々値がはっても気に入ったものを長く使うというのは、今もって変わらない。

着るものもずいぶんと長く使い込んでいる。というのは以前も書いたかと思うが、現在体重が60キロ、2年前手術して退院したときは53キロまで落ち込んだが一年以上かけてもとに戻した。夢が原時代より3キロくらい痩せたので、夢が原時代に着ていた、衣服のかなりは着れるし、ジーパンの類いは、まったくもって買う必要がなく、今もはいている。

貧しかった時代、兄や親友にいただいた衣服の数々は、今もって愛用している。小さい頃の生活で衣服の足りなさに十分に苦しんだトラウマ体験が、いい意味で染み込んでいてなかなかに衣類を捨てられない。妻が整理整頓してくれるというので、お任せすることにした。

健康に生活できて、やりたいことさえできれば、あとはもうこともなしである。有限なる聖なる時間、あるがままに気持ちよく生活できれば、もう私は足りている。今朝も運動公園で、久方ぶりに、シェイクスピア作品、ペリクリーズ一幕を音読したのだが、新しい一日を新しいからだで音読する、楽しい。意味もなく体が喜んでいるのが、分かる。

老いつつも、日々新しいからだ、細胞で音読する、贅沢な時間の過ごし方である。足りているということの感覚の深まりは、世代と共に薄い膜が積み重なって、ある日突然体に舞い降りてくる、(ように最近感じる)

言葉・言葉・言葉。からだ・体・身体にしがみつく、私の夏の過ごし方である。


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