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2019-07-07

【ベルの音が聞こえる】という青春物語に先生役で出演することになりました。

いきなりだが、今日は午前中初めて長島愛生園に行く。というのは市民手作りの映画に教頭先生の役での出演依頼があり、脚本を読んで引き受けることに決めたからである。なぜこのようなことになったのかを簡略に五十鈴川だよりに記しておく。

近所に住むH氏が昨年リア王の発表会に来てくださり、このような映画のオーディションがあるので是非受けてほしいとのお話があり、昨年暮れ参加し、結果このようなことになったのである。

くどくどと細かなことは端折る。監督が先日わざわざ会いに来てくださり、純粋な意欲が私に伝わり、これも他力の風が吹いてきたのだと受け止め、ハンセン病の方々のおもいを万分の一でもお役に立てるのであれば、これも何かのご縁、やることに 決めたのである。

 そのための第一歩、まずは長島愛生園に行くことにしたのである。世界は今も不条理というほかはないほどに、あらゆる差別や偏見がまかり通っているのが現実である。 悲しいかなこの己だって、そういう器としての限界を担っているのかも、という忸怩たる思いが、心の奥深くに眠っている。

そういうわけで、H氏に御同行願って、ともあれ長島愛生園を訪ね、役作りを始めたいと考えている。出番は多くはないのだが、とても重要な役なので、微力を尽くしたいのである。

岡山に移住しなかったら、まず長島愛生園を訪ねることもなかったろうし、遊声塾を始めなかったら、H氏との出会いもなかったろう。つまりは予期せぬ出来事なのである。だがこれもオーバーではなく運命である。

すべては昨日のブログに書いたが、いよいよのこれからの人生時間の重みを意識するときに、このように否応なく苦難の人生に追いやられた 側の人々を描く映画の出演依頼があるのを、今はただ肯定的に受け止めたいとの思いなのである。(残りの余白時間は無知を少しでも耕したい)

経験体験したものでないと、決してわからないであろう深遠な問題。そのことに想いをいたすと正直荷が重いのだが、監督が決めたことなのであるし、何より長島愛生園に定時制の高校があったなんてことも、私自身知らなかったし、その高校に全国から集った生徒さんたちの青春グラフィティの映画だと受け止めたのである。

このような高校があったことを知っただけでも、この映画に参加したいとの思いが湧いてきたのである。市民手作りの素人集団での映画とのことで、生活時間をやりくりしての撮影スケジュールに臨まなければならない。

果たしてどのようなことになるのやら、皆目現時点では想像もつかないが、手元にシナリオがあるので、それを入口にして想像力を広げ、御縁に対して微力を尽くしたいと考えている。


1 件のコメント:

  1. お早うございます。拝読致しまして何だか我が事のようにドキドキしてきました。
    凄いことです!この御縁もきっと、ここに至るまでの先生の人生に対する真摯で誠実な御姿勢によるものでは無いでしょうか。
    その先生だからこその映画、キャスティングのように思います。
    完成を心待ちにしております。

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