ページ

2013-02-02

漆喰の壁のすす払いと、ストーブの灰出しの休日


早2月です。私の冬の一番のささやかな楽しみは、夜、薪ストーブのあるリビングで過ごせるということにあります。1999年に家を建て替えた時に、私が一番欲しかったのは、こだわったのは、部屋のどこかに薪ストーブを設けるということでした。

 

以来ずっと冬の夜長時間、家族全員が薪ストーブの温かさの虜になっています。ただたった一つ問題は、煤がどうしても出て、それが我が家の漆喰の壁を黒くしてしまうのです。あらかじめ覚悟はしていましたが、丸12年燃やし続けた結果、いくら何でも気になってきていまして、いつかなんとかしようと思いながら、この数年延び延びになっていたのです。

 

それを昨日一念発起、スポンジで洗い落としながら、雑巾でふきとるということをこころみたのですが、やはり案ずるよりやってみることだということを、またしても教えられました。完全には程遠いのですが(これはこれで我が家の歴史、味わいが出てきました)なんとかなりきれいになる、何よりも煤のよごれは落ちるのだということが、はっきり分かったのです。

 

煤さえ落ちればまた漆喰が出てくるのですが、そのこびりついた煤を落とすのは根気がいるのです。でもその根気に関しては夢が原でかなり修業しましたから、磨いては拭き取り磨いては拭き取ることの繰り返し、少しずつきれいになる、どれほど私が嬉しかったかわかりません。家はやっと建てることのできた、私にとっては夢の砦、いよいよこれからの晩年ライフをすごすための基地ですから。

 

ついでにストーブの出口に溜まっている灰のかきだしも、あの重いストーブを動かし、なんとかひとりで元通りに据え付けました。書くのは2行ですが、これもかなり悪戦苦闘しました。悪戦苦闘を一人で楽しむ、休日のおじさんタイム。毎日家族が過ごすリビングは、我が家の要ですから、親父としてはここ一番奮闘しました。

 

おおよそ3時間半、それで午前中の時間は過ぎたのですが、ストーブのまわりの空間が、さっぱりと明るく変身しました。このブログで何回か書いていますが、私は雑巾がけをするということを意識的にこの数年やっているのですが、雑巾4枚が真っ黒くなりました。

 

これからの晩年時間の過ごし方としては、静と動の時間をくりかえすことを心かけたいのです。お掃除、雑巾がけは精神の健康にとてもいいということが実によくわかります。午後は掃除が行き届いた部屋で一人静かな時間を過し、夕方運動公園に散歩にゆきました。

 

仕事を終え帰って来た妻が、ストーブのまわり(もちろん中も)の壁や、部屋がきれいになっていたので、すごく喜んでくれました。歳月がたち古くなってゆくのは仕方がないのですが、人間も、家も、ストーブも出来る限り、きちんと手入れして磨きながら、大切に使いたいと、少々古くなってきたおじさんとしては思わずにはいられないのです。
薪ストーブと周辺さっぱりしました

0 件のコメント:

コメントを投稿