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2023-10-09

ラグビーワールドカップ、日本対アルゼンチン、名勝負にワクワクしました。そして想う。

 雨が上がって静かな午前中、一仕事終え五十鈴川だよりタイムである。昨日夜、ワールドカップ日本代表ラグビー対アルゼンチン戦、一昨日の夜、日本代表男子バレーボール対スロベニア戦を見て、静かに感動した。相撲以外、もう特別なスポーツしかテレビを見なくなっているのだがじっと、画面に見いった。

二日連続して、若い男子の流す美しい涙を見て、若いときにしかできないスポーツの醍醐味、不可能を可能にする姿勢の情熱の発露に、老人の私はただただ打たれた。先のバスケットボールのワールドカップの日本男子の活躍でも、思い感じたのだが、明らかに世界に通用する新しい世代が育ってきている。その事が老人の私にはとても嬉しく、頼もしい。(日本の経済政治は無惨である)

今日はこの本を読みます

限られた報道のなかで、目にする範囲では、ネガティブな報道に時代の閉塞感が増すなか、ややもすると気が塞ぎがちになりがちなのだが、そのような閉塞感にまさに風穴を開ける快挙を目撃できたことは幸せである。老齢ライフに喜びを与えてくれる新鮮な新しい世代、選手たちが躍動している姿を目の当たりにすると、俄然元気がわいてくるのは、私だけではない。多くの方々が世代を越え勇気と感動を共有できた一夜であったと思う。

前回のワールドカップラグビーからのにわか🏉ラグビーファンの私だが、笑わない男である稲垣選手始め、松田選手、姫野選手、レメキ選手他、全員の汗と涙には心から感動した。勝負の勝ち負けではない、言葉にならない、なにかにヒトは感動する生き物なのである。理屈ではなく、スタジアムがまるで生きているかのような興奮の坩堝に包まれたのが、画面を通して伝わってきた。

それにしても、ラグビーというスポーツのなんという激しさ、厳しさ、容赦のなさ、ひたむきさ、男同士のなんとも言えない武骨極まる美しさに、老人の私は限りなく打たれた。大きな男たちの俊敏な動き、全力で走り飛ぶ、空中トライ。手の届かないゾーンを必死で追いかける、あの厳粛な美しさはラグビー🏉ならではの世界である。

その事を改めて眼底に刻み込み、老齢である私も、下り坂肉体を引きずり、こけつまろびつ必死で下らなければと、あらためておもわされた、その事が私に五十鈴川だよりを打たせる。

感動する。ワクワクする、その事が人間に与えられている特権である、と私は思っている。イデオロギーや民族、宗教を越え、人間の根源に迫り届く世界。すれすれを戦ったものだけが関知しうる他者をおもいやれる深淵世界。

日々の辛抱とやる気、辛い稽古に耐えてきたものだけが放つ唯一無二の輝き。日本代表の野武士軍団に、無私の美しさを感じたのは私だけではないだろう、狭義の愛国者軍団ではまったくない。美しい人類愛、多国籍友情軍団が日本代表であったことが、新しく素晴らしいのである。

ノーサイド、相手アルゼンチンも素晴らしく、フェアプレー、まさに名勝負に私は酔った。名勝負には勝者も敗者もない。勝負を越えた世界があることを、おもい知らされた試合だった。


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