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2023-06-17

岡山の夜間中学で出会ったAさんと、多嘉良カナさんのポスターを創ってくださったNさんが我が家にこられ、そして想う。

 時おり、岡山の夜間中学に出掛け、シェイクスピアの音読レッスンを続けている。

そこで出会った一人の生徒Aさんから、4月23日の多嘉良カナさんの公演直後、長い素晴らしい感想をいただいた。まもなくあの日から2ヶ月がたとうとしている。

【紫陽花の・花が彩る・そこかしこ】

あの日を境に、明らかに何か憑き物が落ちたかのように、楽に生きられるようになってきたような自覚がある。こればかりは自分にしかわからない感覚なのでこれ以上は触れない。ただ言えるのは、何事にもあまりこだわらない、自由自在感が(これが老いるということなのかもしれない)増してきつつある。

話は変わるが、私が夜間中学に教えにゆくきっかけになったのはNさん(ボランティアで素晴らしいポスターを創ってくださった)との出会いからなのだが、Nさんとのことはすでに五十鈴川だよりに書いているので、今朝は割愛する。

そのAさんとNさんが、昨日の夕刻ひょっこり我が家に来られた。AさんとNさんは仲がいい。先日ひょんなことで急遽レッスンができなくなったことのお詫びにわざわざ律儀に来られたのである。Aさん手には2つもお土産を持参で。(妻が驚いて喜んでいました。東京の孫たちに食べさせます。ありがとう❤️)

驚いたのは、急遽レッスン中止のお詫びにわざわざ来られたこともさることながら、一番最初に正座されて、頭を下げて詫びられたことである。あの感想文の律儀という他はない繊細なAさんの長い一文がよみがえった。珍しい方に会えた喜びが一気にわいた。

私は、いまこの一文を昨日の夕刻の出来事を反芻しながら打っている。久しぶりに私にとってよき時間が流れたことの感謝を、この場を借りてAさん、Nさんに伝えたい。

お二人のお顔を眺めながら話していたら、この方たちとなら何か面白いことが企画できそうな気がしてきた。Aさんとはレッスン以外でお話しするのは初めてだったのだが、私にはないそのあまりの無垢な純粋さが、時に眩しいほどであった。(二人とも笑顔がいい)

まだ具体化もなにもしていないのだが、沖縄の友人桑江純子さんの夫である良健さんは画家である。その良健さんの絵画展を岡山でやりたい、と漏らすと、桑江ご夫妻と面識のあるNさんが、桑江さんの個展ならチラシを担当すると即いってくれた。

やる気、情熱を共有できる仲間が7人もいれば、今の私には充分である。やったことがない絵画展の企画動き出した。平行して夜間中学でのレッスンも持続する。

夢が、希望が、生まれてくる対話。風通しのいい関係性、閉塞感をこじ開け新しい風を浴びないと、私のようなやからは萎びてしまう。私よりずっと若い方たちとの共同、共振企画がやりたい。夕刻よき時間が我が家のリビングルームに流れた。


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