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2023-01-08

1月7日、夜間中学での第一回シェイクスピア、ロミオとジュリエット輪読を終えた日の翌日に想う。

 昨日夕方、宇野バス停の近くにある岡山夜間中学に初めていった。全く予備知識なく、まるでN氏の手に導かれるように、無防備に私は赴いた。

男のかた二人、女の方一人、私を含め4人でスタートした。途中で女性の方は、スタッフの仕事で中断したのだが、約一時間半近くかかってロミオとジュリエット一幕を読み終えた。

N氏が創ってくださった記念すべきポスター

新年初めてのスタートの日であったし、事務所教室、あるいはスタッフが作業をしたりするのに、なんの区切りもないワンルームの一角、ほぼ真ん中の場所で輪読を行った。当然いろんなスタッフや年齢の多様な世代の生徒さんたちがそばを行き交うなかで、輪読を決行した。

まもなく71才になろうかという私だが、このような混沌カオス状況のなかで、音読した経験がまったくなかった。だが、しのこの言っても仕方がない、瞬時に頭を切り替え、自己紹介もそこここに輪読を始めた。いつもそうだが、まずは参加してくださったいる方の声を私は聞きたかったし、まるで路上で音読しているかのような、シチュエーションでの輪読を続けた。

休憩をはさみ、なんとかレッスンを終える事ができた。参加者の方は、シェイクスピアのロミオとジュリエットの内容も全く知らない。ただ台詞を棒読みするだけではあったが、なぜだかはわからないが、私は楽しく輪読ができた。

なぜなのかはわからない。ただひとつはっきりと私にわかったことは、皆さんがとても新鮮に言葉を発していたことだけはよく伝わってきた。わずか一回しか夜間中学に行ったことがなく、しかも初日に、いきなりレッスンをするのも、相当意外性に満ちた面白いといえば、誤解を招きかねないが、私にとっては面白い空間と、場所であったことだけはきちんと五十鈴川だよりに書いておきたい、のだ。

その上、驚いたことがもうひとつ、運営に関わる私を輪読会に招いてくれたN氏が素晴らしい輪読プロジェクトの小さなポスターをつくって教室の壁に貼ってくれていた。そのポスターを見た瞬間、N氏の思いが私の胸に伝わってなんとかカオスの渦中レッスンを終える事ができたのである。

今の私のおもいを言葉で表すのは全くもって難しいが、はっきりと新しいことが始まったのだという事実と、大変な道を(未知を)ゆく覚悟の喜びである。すべては一歩から始まる。終えて西大寺までの運転を🌕満月の月が、寒い空に煌々と輝きあまねく地上世界を照らしていた。

なにかゆうにいえない感情が押し寄せて来たが、それはきっと経験したことない世界がこの先起こることを、どこかで面白がりたい自分がいまだ在るからからなのだと想うのである。

1 件のコメント:

  1. N氏の素晴らしいポスターがカオスをクリアにさせ、その結果満月がさらに大きく見えたことと思います。年始早々に嬉しいことがあり、良い話をご紹介していただきました。私も良い氣分になれました。やりがいが出ますね。4月の公演に弾みが付きそうです。お元氣でお過ごしくださいませ。

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