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2018-11-23

昨夜カルチャー教室で新しい生徒さんと二人きりでレッスンしました。

弓道の初心者教室を終了し、一区切りを兼ねて、3連休を利用して娘のところに4泊お世話になり、急きょ上京することにした。

出発前のちょっとあわただしき朝の五十鈴川だよりである。でも何か書きたい業深き初老男である。

昨夜はお一人ではあるが、カルチャー教室での新しい生徒さんとの二人きりのレッスン初日であった。

夕刻、山陽カルチャーの駐車場に着くと、屋上から見事な満月が浮かんでいた。先月も眺めることができたし、今月も眺めることができて私はささやかな幸福感に満たされながらレッスンする教室におもむいた。

個人的な事なので、生徒さんのことに関しては一切触れないが、今回の生徒さんもなかなかに個性的、忙しい生活の中で何とかシェイクスピア作品を読みたいととの情熱がある方で、その情熱が私にやはり微妙に伝播し、シェイクスピア遊声塾とはまるで異なる声出しレッスンをすることにした。

この方は、11月に行われた一日体験レッスン に来られ(これまで一日体験に来た人はいなかった)そのまま参加された初めての方である。

いろんな講座のあるカルチャー教室ではあるが、やはり翻訳日本語による シェイクスピアの言葉を声に出して読もうという方はそうはいない中、参加されているので私としては単純に嬉しいのである。

いつものように、最初の声出しは【間違いの喜劇】を読むことから始めた。変な癖がまったくなく、素読ができる方だったのでよかった。

初心忘るべからず、というが言うは易しである。毎回ニュートラルに声を出す至難さを思い知らされる。

カルチャー教室での、二人だけのレッスンは遊声塾でのレッスンを相対化してくれる。終わりなきレッスン、有限なる時間の中で、たまさか声を出しあえる新鮮な相手の出現ははなはだ貴重な時間である。

今回も女性の生徒さんだが、この方とは可能な限りあまり声に出す機会のない作品を読みたいと考えている。

レッスンを終え外に出ると寒さが一段と増していたが、こころは心なしか暖かかった。初冬の夜空に、満月が光って私を照らしていた。

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