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2013-06-23

17歳のモスクワの女の子カーチャが8月10日まで我が家の家族のとして過ごします


カーチャのお母さんが作ったお土産のナプキンとスプーン

長女が社会人になり新生活を始め、我が家は次女との三人暮らしになっているところに、7年ぶりくらいに、ホームステイを受けることになり、4日前からロシアのモスクワから17歳のカーチャという娘さんがやってきている。

 

娘たちが小さい時は、毎年のように海外からのいろんな国の人たちを我が家にホームステイを受け入れていたのだが、娘たちが思春期を迎えるころから、なかなかに受け入れる余裕がなく、そのままに慌ただしい時が流れていたのだが、家の中にスペースができて、余裕が再びできた今、タイミング良くホームステイのお話があり引き受けたのである。

 

久しぶりのホームステイなのだが、これからひと月我が家に、ロシア人の娘さんが増え、何かと妻が嬉しそうにしているのを見るのは私も嬉しい。我が家にしばしの間とはいえ、新しい異国の風を運んでくれる、若いお嬢さんと、家族のように過せるのは、平和なればこその素晴らしさだ。私もやはりそこはかとなく嬉しい。

 

この10年の間に私も妻も、それなりに歳を重ね少しは大人になり、以前よりもあらゆる意味で余裕を持って、受け入れられるのが分かる。たった一人それも異国の17歳がいるだけで、こうも家の雰囲気は変わってしまうものなのかと、久しぶりに感じている。

 

もちろんカーチャという女の子の個性が、我が家族の相性とあっていることもあるのだとは思う。雰囲気が17歳とは思えないほどに、おおらかで落ちついた、さすがはロシア娘といった、雰囲気を醸し出しているのだ。モスクワにゆかなくてもいまのモスクワをを感じるのだ。

 

ところで、カーチャは双子の姉妹の妹で、お姉さんのバレンタインは、他のお家にホームステイしている。滞在中に我が家に姉のステイしている家族とのホームパーティもしたいと考えている。

 

ふたたびところで、個人的なことだが私は26歳の時、初めての異国ロングステイを終えロンドンから陸路で日本へ帰る途中、当時ソビエト社会主義連邦であったモスクワに一泊し、真っ暗であったクレムリン界隈を、11月の寒い夜ほんのわずかな時間散策したことがある。森閑とした静けさを思い出す、おそらく今は別世界だろう。

 

あれから35年の歳月が流れ、ロシアの社会体制は壊れ、あっという間に経済発展を遂げ、こうして岡山の我が家にロシアの新しい世代が日本に関心を持ち、学びたいとやってきている現実に関して、一言でいえばやはり隔世の感を持つ。

 

日ロ戦争から、100年と少し。時代は刻一刻とその時代の相貌を変える。私たちの心も否応なくその影響を免れることは不可能だ。世界の歴史の真実は多様に変化する。

 

メディアの間接情報ではなく、一人のロシアのiPADを抱えた女の子との、直接の出会いは、生身の人間のロシアのいま現在の姿を伝えてくれる。グローバリズムの大潮流の中ヒトはやはり直接出会うことでしか得られない何かがある。カーチャとの出会いをしばし新鮮に過ごしたいとおもう。

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