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2013-06-20

遊声塾K氏と梅雨を吹き飛ばす熱きレッスンの後、遠来の友と久々の語らいの宴


妻が育てた今年初めてのキューリ

昨夜は遊声塾の日でした。激しい雨の中びしょぬれになりながらK氏が(他の方は御都合で参加されず)やって来られ、梅雨の雨をモノともせず、二人だけで、充実した個人レッスンができました。

 

0だったら出来ないのですが、一人でも参加者がいれば、そのしばしの時間を楽しくあらゆる可能性を探求しながら過す、これが現在を生きる、シェイクスピア遊声塾のささやかな私の考えです。身体と身体でまっさらに、お互いにシェイクスピアの台詞を声に出し合いながら向かいあう、何もない空間で。

 

K氏は57歳、5人のお子さんの父親。熱心で真面目に取り組む姿勢がなんとも言えない気持ちを、私の中に呼び覚ます個性の持ち主です。まだわずか8回のレッスンしかしていないのですが、かなりの変化が氏の中に起こってきているのを緩やかに感じています。仕事をしながら日生からやってくるのは、かなりの情熱がないと続けられるものではありません。

 

一時間半、無心に声を出し続けたK氏の顔は身体全体が上気し、レッスンまえとは顔つきが穏やかに変わっていました。ただ声を出すのではなく、限りなく意識を集中してシェイクスピアの台詞を声に出すのはなかなかに大変なのです。

 

無心になって、全神経を使い集中し、自分の身体で声を出す時間を過ごすということが、あまりにも私たちの日々の暮らしの中に無くりつつある世相の趨勢の中、天神山プラザの教室で熱きレッスンができるということ、参加者がいるということは有難いとしか言いようがない。

 

昨夜はもう一つ嬉しいことに、大切な友人が一仕事を(単身赴任していた)終え、群馬から自宅のある福岡に車で帰る途中、これまたどしゃ降りの雨の中、わざわざ私に会うために岡山にホテルを取り立ち寄ってくれ、レッスンを終えるころ天神山に姿を現し、K氏はその友人の前で最後の声を出した。友人は私のレッスンぶりをほんのわずか覗いたのだが、そのコメントは私を勇気づけた。

 

レッスンを終え、車すしという(友人がゆきたいという)、私もよく知っているひいきの店で、久しぶりに旧交を温め、友は私の人生再出発を心から祝ってくれた。友遠方より来る、また楽しからずや。

 

私は、心から大切な友人に恵まれている我が人生の今を、天に向かって感謝した。

 

 

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