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2022-12-18

Nさんという、とある方との、10年ぶりの再会に想う師走の朝。

 先日22年間働いた、中世夢が原のMさんから思わぬ、オーバーではなく青天の霹靂のような、嬉しいお電話をいただいた。かいつまんで記すとまだ私が働いていた10年前、園内の武士の屋敷で、とある親子と私は出会っていたらしいのだが、当時の記憶は私にはない。

そのかたNさん親子、お嬢さんは当時まだ小学校3年生だったそうだが、なぜかその一度の出会いの奇縁でお嬢さんがアーチェリーを(私は武士の屋敷の縁側で子供に弓を引かせて遊ばせていた)始めたのだそうである。

毎年妻が飾るサンタの絵

その後お嬢さんは精進を重ね、あれから10年高校3年生の今、なんと国体の選手に選ばれるほどに成長されておられるとのこと。そのお嬢さんのお父さんが、私との出会いがすべての始まりなので、その奇縁を感謝し、是非会いたいとのことで、私の消息を訊ねるメールを中世夢が原に送られたことに対する、Mさんのお電話であった。

即、私えはNさんにこちらからお電話を差し上げた。なんとも声のトーンが柔らかく、話しているうちにこちらから是非お会いしたいと思うほどに、このような一途なお嬢さんを育てておられる父親に、こちらから    無性に会いたくなってしまったのである。

というわけで、一昨日の金曜日の午後、我が家までお住まいの倉敷から来ていただいた。いきなりの再会であるにもかかわらず、Nさん56才、世代が異なるのに、ほとんど私の話に終始したにもかかわらず、独特の相づちを打つ絶妙の間のとれる聞き上手さにのせられ、なんとも話の夢が転がってゆく。楽しい、久方ぶりの男二人の充実した幸せなひとときが過ごせたことを、なんとしても五十鈴川だよりに打たずにはいられないのである。

Nさんは一言ではとても形容できない、現代教育に不可欠と私なども思う、なんとも豊かな、個人での教育事業を多分野で展開されているユニークな方であられた。今日はこれくらいで打つのを控えるが、師走一年を振り返るにはちとまだ早い気もするが、古稀のこの一年は個人的な思わぬ再会が度々起こった一年として、思い出深い年として記憶されるかもしれない。

晩年時間の私の今、このような意義ある意外性のある嬉しい再会は、そうは起こり得ないように想う。あえてよき方向に物語化して考えたい私としては、閉塞感が重く垂れ込めて、明るい話題が見えにくく乏しく感じてしまう時代のなか、このようにユニークな人物が存在することにホットしてしまう。ありがたいという他はない。

氏が関わっている夜間中学でシェイクスピアの音読を何て話も具体化しそうな話の展開、来年の私の2回目の企画、多嘉良カナさんのチラシも流れで氏に依頼することに決めた。意外性の賜物、クリスマスプレゼントが降りてきたのである。


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