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風香、生後22日目の足 |
水曜日の朝、朝食を済ませ、洗濯物を干し、周さんが葉を保育園に送ってゆく前、一階にある図書館で、(何とも静かで快適な空間)五十鈴川だよりを打っている。
昨日の昼食はミートソースを(次女の指導のもと)私が作って3人で食べ、昼食後ネットフリックスで韓国の弁護士の物語(素敵な女優さんが出ている)を一話みて、夕飯用のハンバーグを次女と共に仕込み、暫しお昼寝、午後4時前、葉をお迎えにゆく。
葉は、風香の出現以来複雑な心理状態にあって、しばし私のお迎えを、てこずらかせたが、なるようにしかならないので、遠巻きに見守るべく、何とか家までたどり着いた。この間のなんとも言い様のない私のやるせなさを、ただ一行五十鈴川だよりに記しておく。やがては全てが思い出となり、蜃気楼のように、うたかたの出来事として記憶に刻まれることを私は願っている。
次女のマンションで過ごすのも3日目となると、幾ばくかなれてきて、一日の過ごし方にも少し余裕が出てきて、昨日はずいぶん本が読めたし、今日も恵島良太郎さんという作家の本を読む時間がとれそうなので、忙中閑あり、うれしい。
次女の旦那、周さんが何かと気を使ってくれるし、プライベートな個人での時間を、快適に過ごす共有スペースがマンションのそこかしこにあるのが、本当に嬉しい。異常な暑さのこの夏の疲れを、(主に労働とフライヤー配布で)岡山を離れ、このマンションで過ごすことで、リフレッシュできそうである。
昨日は、津野海太郎著【生きるための読書】という本を読み終えた。75才から82才のくらいまでの間に読んだ本についての、みずみずしい考察が綴られている。なんとも年齢を凌駕してあまりあるほどの柔らかい筆致に随所で唸らされた。
このような知的胆力のある文章にお目にかかれる、巡り会えることの幸運を、私は勝手に俺は運がいいと、どこかでほくそ笑む。風香のお陰で上京することになり、滞在中に読みたい本をと、23日西大寺の図書館で見つけたのだが、沁みるように読めた。
いつ死んでもおかしくはない年齢で見つけた、著者から見たら数世代後の主に30代から40代前半のかたたちが書いた本についての読書、考察記、である。著者より一世代下の私には、身につまされるほどの刺激を受けた。そして、思うことは、もしこのまま健康なら、いよいよしっかりと80才を見据え、揺れる胸中を引きずりながら、悔いなく日々を生活したいという一念である。
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