11月14日午後、奉還町のカフェで行われた、土取さんのスパイラル・アームズ、来年春のライブに向けて第一回の打ち合わせがおこなわれたことは、記録として五十鈴川だよりに書いている。
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じかに作品と対峙してほしい |
私は東京で暮らしていた頃、もうゆうに30年以上も前、ひょんな経緯でWプロデューサーとは面識があり、そのW氏がハレノワのプロデューサーになり、とある岡山のライブハウスでばったり偶然の奇縁の再会をしたのが昨年のこと。以来、私が演劇をやっていた頃の先輩と、Wさんが友人であることがわかり、一気にライン繋がりとなっている。(ベタベタしないつかずはなれずの関係)
まあ、そのようなことがあって、14日の打ち合わせに、よかったらとお声かけしていたら、W氏は自転車で、土取さんに久しぶりにご挨拶したいと、駆けつけてくださったのである。
わずかな時間ではあったが、土取さんとの旧交を暖めたうえ、その段階ではスパイラル・アームズの公演会場はまだ決まっていなかったのだが、思わぬW氏の参加で一気に流れがハレノワの小劇場でやる方向に向かい、その場で後は日程、小屋に空きがあるかのかの確認を早急に、W氏がしてくれることになり、後日4月30日での公演が決まったのである。
そして昨日午後、サヌカイトをはじめ土取さんの大きな仕事を、この10年以上真摯に支え、今回の企画(4ヶ所、名古屋、京都、香川、岡山)の呼び掛け人である大鹿さんが高松からこられ、岡山での裏方を引き受けた私の3人での2回目の打ち合わせが、劇場の下見もかねておこなわれた。
ほぼ打ち合わせが終わる頃、意外な思いもかけない言葉がW氏から発せられたのである。それはハレノワの小劇場施設費用費を全額個人として負担したいとの申し出である。これには私も、大鹿氏も全くといっていいほどの予期せぬ言葉であったので、正直に驚いた。そして私も、大鹿氏もさりげないW氏の、施設使用費の欄を両手で隠すようなしぐさ、照れた表情に打たれた。有り難く嬉しく、お申し出を受けることにした。
W氏は言った。他ならぬ土取さんなので、なにかしら個人としてお役にたちたい、と静かにおっしゃったのである。これはよいしょではまったくない、長きにわたって劇場でお仕事をし、百戦錬磨の、プロデューサーとしての慧眼に、これはと感じる芸術家をおもう心情が伝わってきた。プロデューサーとしての矜持、肝心なときにそれぞれの立場で動く。見事である。これ以上は言わぬが花である。
いきなり強力な仲間が加わることになった。ベタベタしない自立した7人くらい自分の頭で考えて動ける仲間がいれば、事は動く。来年春のスパイラル・アームズのライブ、そして秋の、猪風来さんと、土取さんの縄文コラボレーション、何やらがぜんいいながれではある。が、若い未来の企画者、プロデューサーへとバトンタッチ。自主企画するイベンターが岡山で生まれてきてほしい。この二つのやりがいのある企画をなんとしても老人力で成功させ、時代の閉塞感に風穴を開け、若い方々に夢や刺激をあたえたい。(と夢見る)
PS これから来年の土取さんと猪風来さんのイベント実現に向けての推移についての折々の動きは、日々の生活の合間に、五十鈴川だよりに記録として打ち続けたい。
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