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2019-03-21

春分の日の朝に想う。

春分の日の朝、雨である。昨夜はいつものように遊声塾のレッスン、ようやく体調も元に戻りつあり、充実したレッスンをすることができた。

春は何かと忙しい季節、来られた塾生は3名で、全体レッスンとは異なる個人レッスンをやっていたら、H君が9時近く風邪で熱のある体を運びわざわざやってきた。

情熱には打たれたが、早く休むよう言い聞かせ帰ってもらった。いくら心がはやっても、焦っての稽古は禁物である。人間が歩くことができるのは、いつも踏み出していない方の足が休んでいるからだ、との言を読んだことがある。ロミオとジュリエットのロレンス神父の言うように、はやるとつまずくのである。

よく休んで、気力が充実した体からしか声は出ないのである。とくにシェイクスピアの言葉は。でも、熱があっても仕事を終えた体で、教室までやってくる 生徒さんがいる私の塾、果報者というほかはない。

現在6名、私を入れて7名で、6月の発表会ロミオとジュリエットに向かっている。主な役だけでも20名以上を7名で音読する。ロミオとジュリエットは一役なので、まるで落語のように瞬時に変身、一人が何役も音読することになるので、聴いている方は面食らうかもしれないが、これは遊声塾の宿命である。(と受けとめている)
第二回輪読会のチラシ、塾生Nさんがあっという間に作ってくれた

話は変わる、昨夜のレッスンに私の年齢より少し上の女性の見学者がこられた 。24日の輪読会に来られる方である。

シェイクスピアなど読んだこともない方であったがだんだんレッスンに引き込まれた様子で、9時半近く、レッスン最後までいてくださった。

教室の後片付けまで手伝ってくださってことにちょっと驚いた。なんの先入観がなくても、いきなり来られても、きちんと音読された言葉は伝わる人には、何かが伝わるのだとの安堵が、私の中に広がった。

塾生の数が増えなくても、これからは縁があった方は、どんどん見学に来てもらいたいと私は考えている。一人でも多くの方にシェイクスピア遊声塾の存在と、シェイクスピア作品の面白さを知ってもらいたいからである。(私の人生の余白時間は有限である)

24日の輪読会には、今のところ6名の希望者がありそのうち塾生はひとり、ほかは 初めての方ばかりである。どのような輪読会になるのか今から楽しみである。

1 件のコメント:

  1. 朝からパワー全開ですね👍。通常では味わえない事を学び、みんなで分けあえる喜びの場があり、皆さん幸せですね。リードしていかれる、日高さまの柔軟さと、見識の広さあってのことなのでしょう。
    若い頃のような敏捷性は薄れても、気合い十分、自分もできることに励みたいと思います。

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