今日も穏やかに目覚めることができた。先ほど起きていの一番に薪ストーブに火を入れた。家人はまだ休んでいる。一週間前くらいから、薪ストーブを焚いているが、私にとっての薪ストーブは、冬を過ごすための必須アイテムである。
なにはなくとも炎の揺らめきは私の身体も心も温める。夕食後家族がストーブの周りで、思いおもいの時間を過ごすひとときが、我が家の冬の過ごし方である。今週末は遊声塾のYさんのお宅に薪を頂きにゆく予定だ。薪の調達、薪作りは一つの楽しみでもある。生きているということのわかりやすい一番の楽しみは、身体が動くということだと、思い知る。
さて、この2週間くらい畑の葱の収穫と出荷に追われながら、その間にわずかのスタッフで、春に収穫予定の葱を植えている。何かとやることがあり、それぞれがキビキビてきぱき働くので、非常に職場の空気が和気あいあいと楽しい。皆良く笑う。
退職して後、まさかこのような私にぴったり(手前みそではなく)あう職場に巡り合うとは思いもしなかった、それも家からこんなに近くに。あっという間に2カ月が過ぎようとしているが、いささか言葉にしにくいほどの、幸運に私自身かなり驚いている。
以前の私は毎年何か企画しないと、落ち着かないような日々を送っていたが、企画をしないということではなく、企画をしなくても何か落ち着いた日々が送れてゆきそうな気がしてきている。
それほどにサンナンの専務との出会いは、岡山にやってきて初めてとも言えるくらいに、大きな刺激をじわじわと私に与え始めている。私より二歳年下だが、発想力、行動力、実現力、すべてにおいて、経営者として、人間として、興味深い方である。
農業部門を立ち上げて、わずかまだ2年だが、悠々と勇気を持って果敢に取り組んでいる。このような夢と希望とある種の企業哲学を持って実践している経営者に我が人生で初めてであったように感じている。
人間の能力はすべてはヒトとの出会いで決まる、といっても過言ではない。61歳、いささかおよび腰になりがちな年齢だが、A専務との出会いは、私をしてもうひと踏ん張りするぞという、気持ちにさせている。会社とは何か、きらりと咲いている会社に出会った。