ページ

2026-08-20

ロンドン7日目、午前中、ハマースミスの宿で打つ五十鈴川だより。

 今日がこの旅の最後の朝である。この2日間雲り空だったが今日は晴れている。気持ちのいい朝である。動き回っているのもあるが、日本語の聞こえてこない異国の環境に身を置いているだけで、無意識のうちに、微妙なストレスが蓄積され、やはり体が相当に疲れるのだろう。だからぐっすり良く眠れる。

マチルダ開演前の舞台

さて、今回の2週間に及ぶドイツ、ドレスデンとロンドンへの旅も、余すところ、今日明日の2日間になってしまった。旅の記録をほぼ毎日のように打っている。めったにない時間だから打てる。

異国の朝のこの時間、私は幸せである。能天気にこのような事を打てるのは旅の時間だからである。帰れる場所があっての旅である。

幸せはいつ不幸せに転じるのかは、だれにも分からないにもせよ、不幸せ感に体と心がおおわれていては、能天気五十鈴川だよりなど打てるものではない。いつの日にか、五十鈴川だよりを打てなくなる日がくるまでは、自分で自分に、生きている実感をキープ、息を吹き込むように、淡いおもいを打ちたい。

さて、昨日も私は歩いた。ハマースミスから、なんとピカデリー、ウエストエンドの劇場街まで歩いたのである。昨日とは反対の道を、ケンシントンガーデンや、ハイドパークを眺めつつ、至るところに目にはいる、日本とは異なる景観、由緒ある建築群をただ眺めながら歩いた。

オペラハウスの外観

約2時間以上、着いたのが13時。お昼を食べにまたもや足は中華街へ。(アジア人である。お米や麺類が食べたくなる)そこで海鮮焼きそばを食べ、食後疲れた足と体を休めるため、ナショナルポートレイトギャラリーへ。そこのカフェで、持参した外山滋比古先生の本を読む。

約2時間ほど過ごして、ウエストエンドを散策しながら、コベントガーデンの周りを彷徨き、17時オペラハウスへ。そこのカフェ(街中の雑踏のカフェよりも、本を読むには最高なのである)で、18過ぎまでまたもや読書、外山先生の本を読み終えた。

異国では、日本語が染み入るように読める。お米が食べたくなるように、日本語が食べたくなるのである。午後七時前マチルダ観劇の為、ケンブリッジシアターへ。

マチルダ、74歳で、ミュージカルを49年ぶりにケンブリッジシアターで観る。先ず観ることが出来た事実の幸運を五十鈴川だよりに記せば足りる。

が、ほんのちょっと、装置、セット、照明、音響、衣装、振り付け、音楽、そして何よりも、子役から大人、30人近い全登場人物の、キレのある歌、一糸乱れず展開する、その転換の見事さ、圧巻は私の筆力では記せない。オペラ座の怪人、レミゼラブル、コーラスライン、マイフェアレディ、オリバー、などなど、オリジナルミュージカルはロンドン、ウエストエンド発である。

以後これからの人生でミュージカルを観ることはない。もう十二分に堪能した。地下鉄を乗り継ぎ宿に戻ったのが22時半、シャワーを浴び、一人ビールを飲み物思いに耽る。午前0時過ぎ電気OFF、眠りに落ちた。


0 件のコメント:

コメントを投稿