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2024-09-24

小さな旅6日目、岡山に帰る日9月24日の朝の五十鈴川だより。

 あっという間に岡山に帰る日がやって来た。毎回想うことだが、今回もまた上京してきてよかったと、心から思えることが嬉しい。その最たる嬉しさはそれぞれの孫たちの成長を直にこの目で体感できることに尽きる。春夏秋冬の折々、年に4回孫たちとの時間を持てれば、きっとこの先の私の人生、実りの多き黄金の黄昏の時間が訪れてくれるように思える。

無私(虫)になり・孫とのデート・昆虫展

さて、昨日は小学一年生の孫の望晃君と、上野の科学博物館で開催されている昆虫・特別展(マニアックな研究者によるマニアックな昆虫展)に行ってきた。もうとにかくすごい人人人で、芋の子を洗うような混雑のなか、見たこともない昆虫の標本に圧倒されながら、とにかく望晃を見失わないことだけに集中していた私は、落ち着いて昆虫展を楽しむことは叶わなかったけれど、望晃君はちゃっかりしっかりと楽しんでいた。

上野は桜の名所、広い野外公園の中に動物園、美術館、音楽ホール、神社ほかが点在してあり、休日ともなるととにかく人が集う場所、その一角にある科学博物館ででのマニアックな昆虫展、時間があったら人の少ない平日、一人でゆっくりと見たいと思わずにはいられないほどの、ビックリな度肝を抜かれるとはこの事かと、思わずにはいられないほどの、標本展示の充実に目を見張った。30万種の昆虫の豪華絢爛というほかはない標本展示に。それらを採集展示した人間のすごさにも改めてかんどうした。

この歳になるまで、一度にこれほどの多種類大中小、極小の昆虫を見たことがなかったので、正直ビックリし、圧倒されたというのが正直な気持ちである。孫のノア君が昆虫に関心がなかったら、恐らく私は一生このようなマニアックな昆虫の展示などには触れることもなく、人生を終えたかもしれない。その事を想うとき、いまだ私の胸は微かにざわめく。

孫たちは、日々スポンジのように新しい日々を夢中のうちに過ごしながら生きている。老人の私はそのような孫たちとのふれあいの時間のなかで、そのあまりの無邪気な天衣無縫さに、驚かされる。老人が活性化するのに一番に大事なことは、私の場合はだが、孫と接することである。3人の孫それぞれが10才くらいになるまで、きっと孫が私をあちらこちら見たこともない世界に連れていってくれそうに思える。

引率は私であるかもしれないが、実際は孫が私を昆虫展に誘ってくれているのである。逆転現象とでも言うしかない。その事が実に面白い。孫たちは私をまっさらな世界へとリセットしてくれる。私がこれまで執着していたあれやこれやを軽やかに静まらせ、新たな老人世界へと導いてくれる。その事を昨日のノア君とのデートはエポックメイキングなまでに私に知らしめたように感じている。孫たちは私に五十鈴川だよりを打たせる。

最後に爺ばか承知で打つ。次女のところに2泊、長女のところに3泊した今回の上京旅、孫たちが成長しているのに伴い、夫婦それぞれが成長し、家族がいい雰囲気で生活している。だから私は安心してそれぞれの家庭にステイできる。その事の嬉しさありがたさを打たずにはいられない。特にそれぞれの夫が気持ちよく私を迎えてくれる、その事のありがたさ、居心地のよさ。一日でも長く彼らのお役にたてる老人でありたい。

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