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2018-07-19

久しくお休みしていた、山陽カルチャーでの講座が始まる、そして想う。

昨日(日付が変わった)午前中4時間、猛暑の中、久方ぶりに草刈りをした。家族が心配するのをよそに、何とかやれたのがまあよかった。

報道によれば、熱中症が猛威を振るう過酷な夏である。率直に言って私の現時点の体力では、午前中が限度である。(なにやら生態系の異変を感じる)

この間の片付けボランティアと同じように、身体から汗が噴き出した。帰ってシャワーを浴び、昼食を済ませて風の抜ける2階の部屋で、お昼寝をした。

おかげさまで、よく汗をかき、よく栄養を取り、よく寝ることで、五十鈴川だよりを書けるくらいの元気さがキープできている。有難いというしかない。

8月18日のリア王の発表会までは、何としてものらりくらり、気力体力をキープ温存しながら、この酷暑の夏を乗り切らねばならない。汗をかき、生きて働き学ぶ。

こう暑いと、声を出す意欲が萎えてしまいそうになるが、お昼寝ののち、まずは水を浴びてさっぱりしてから開始。

小さい声でぼそぼそと、あまりエネルギーを使わないで、反復を繰り返す、小さい声で集中力を持続する。

最低一時間以上は、各幕のリアの長いセリフを集中して声に出す。延期したことをプラスに考え、わずかではあれ、リアの内面世界の慟哭ににじり寄りたいと、苛酷な夏の修行のおもむき無きにしも非ずである。
猫が大好きな妻にプレゼントした本

クーラーのある小さな部屋で、一人稽古。あとひと月、いかに台詞をわが体に、なじませることができるのか、修行したい。

草刈りで汗を流し、根性を鍛えなおさないと、リアのあの酷薄なつらいセリフは、リアリティーが生まれてこない。老いてなお発する、根源的絶望感に満ちた、憎悪のセリフのすさまじさ、老いの哀しみ、あわれさ。生への渇望。若輩の私にはいまだリアは険しき山である。

ところで、生徒さんがいなくて、山陽カルチャーの講座久しくお休みしていたのだが、一人の生徒さんの参加があり、今夜からとりあえずレッスンが始まることになった。

生きがい、やりがい、好きなことが今現在やれるということの有難さ、何はともあれこの5年間、声を出し続けてきたからなのである。新しき生徒さんと向き合い、初心に帰ろうと思う。

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