とにかく、蒼穹(曇りの時も)の空の下、身体をトレーニングのように、かなり意識して動かしているせいもあるが、アルバイトをしていなかったときよりもはるかに調子がいい。そして、実によく眠れる。
年齢が経るにしたがって、肉体労働というものが やがてはできなくなるのかもしれないが、今のところ有難いことに、苦も無くこなせる体が未だある我が身が有難い。
中世夢が原で働いていた(22年間の多岐にわたる肉体労働のおかげである)時から今に至るも、早寝早起きのわたしであるが、還暦を過ぎてからは、いよいよもって早起きになってきた。休日の午前中は初老男子の私には至福の時間であるが、これを味わえるのも、短いとはいえ働いているからである。
目から鱗が落ちる対談、読書の醍醐味。 |
そして想うのだ。生きているということは、本を読もうが、文章を書こうが、何よしようとも、心と体が連動して、つまりは動くことなのである。その動く躰を研ぎ澄ます、そのための方図として、血のめぐり代謝の循環を良くするために、読み書き、観察、思考、思索するのである。
よく働き、よく学び。そして時折旅に我が身を解放し、遊ぶ。これが目下の私の初老生活である。
日々新たな未知の老いの領域を、情熱の湧くことを継続持続 しながら、移り変わっていく自分を、五十鈴川だよりを書きながら反芻し、見つめてゆけたらと願うのである。
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