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2025-07-08

7月6日、日曜日の行動日録、忘れないうちに打つ五十鈴川だより。

 昨日と一昨日、二日間の出来事を新鮮なうちにスケッチ風に五十鈴川だよりに記しておく。

6日土曜日、午前10時に岡山駅で、Nさんと瀬政さんと3人落合、ピックアップしてもらい一路新見の猪風来美術館を目指す。瀬政さんの車、運転するのはNさん。私はただ乗っけてもらった。途中賀陽の道の駅で、3人で早めに弁当を食べ、昼食とした。12時過ぎについたので、すぐに展示されている19人の縄文造形作品をみる。多様と言うしかない超ユニークな3Dプリンター創作作品まで、90以上の作品が展示されている。

是非訪れて欲しい

午後一時から、スパイラルアート展の参加者のギャラリートークが始まる。暑くて汗が吹き出すなか聞き入る。展示スペースが狭いなかでのトークなので、会場に入りきれない人もいる。訪れているかたもユニークである。

うだるような暑さ、狭いスペースのなかで、お話しする方も、聴く人たちもその暑さをものともせず、渾然一体となってどう表現していいのかわからない、不思議な時間を全員が共有した事実を五十鈴川だよりに記しておく。

出展している作家御本人がそれぞれ作品についてお話されるのが実に新鮮で、興味深く、そして面白かった。何しろギャラリートークなるものに、初めて参加し、縄文世界に魅いられた作家のお話に耳を傾けたのだが、理屈抜き、愉しく面白く参加してよかったという思いが、五十鈴川だよりをうたせる。

13時から14時までは1階の展示スペースでギャラリートーク、14時から15時までは2階の展示スペースで。15時からは敷地の反対側にある創作ルームに場所を変えて、(ここは過密ではなく)リラックスした雰囲気での来館者とのフリートークが行われ、内容の濃いお話を、主に造形作家たちの口から聴くことができた。

最後は猪風来さんの火炎土器の構造についてのお話でフリートークが締め括られた。(すごい内容だった)なんと時間は17時近く。縄文世界に魅いられたひとたちの熱気を私も十分に浴び、ぐったり疲れ、(気持ちよい疲れ)猪風来美術館を後にした。瀬政さんとNさん私の3人は吹屋の今宵の宿である元仲田邸にむかった。

宿についてすぐに一風呂浴び、ちょっとやすんですぐ夕食、3人での夕食はもちろん初めて、愉快な夕食となった。鮎の塩焼き、天ぷら(すべて地物)完食。わずかのビールで話が弾み、聞き上手のNさんの故か、我が青春時代の滅多にしないお話なども、口から飛び出したのは、いい意味でと思いたいのだが、老いて、話せるうちに話しておこうという覚悟が深まったからだろう。本当に老いたら、記憶が飛んで話せなくなるかもしれないのだから。

元仲田邸に泊まるアイデアは瀬政さんの発案。明日月曜日(七夕)は午前10時から10月12日のビッグイベントに向けてのミーティング、スケジュールがタイトなので、このような展開に。瀬政さんのアイデアがなかったら、このようなことにはならなかっただろう。相性、タイミング、気の流れでの意外な展開こそが、ささやかな人生の喜び醍醐味である。午後10時、長い充実した一日を終え、床についた。

7日、朝6時起床。少し体操してのち、吹屋の地域起こし仕掛人、大場さんが(彼は元仲田邸の管理を時おりしている)なんとも趣のある別邸(明治時代の建物)朝食前わざわざ美味しいコーヒーをいれてくれる。(心つかいに深く感謝します)最高に美味しくいい時間が過ごせた。

7時45分からこれまた美味しい朝食をいただき、8時半過ぎに宿を発ち、吹屋のコンビニでミーティングのお弁当を求め、高梁にでて、そこから初めて高梁川から、新見に向けて左側の道をドライブ、川沿いの急斜面に建つ人々の家、手入れされた日本の夏の棚田や畑の風景が素晴らしかった。日本の里山の景観には、きっと縄文時代からの日本人の深層DNAが眠っているのに違いない。本日はここまで。

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