別に自慢でもなんでもなんでもなく、私はこの夏も自分の部屋に冷房を入れたことがない。汗をかいて寝苦しい夜はあっても、時折3方の窓から入る自然な風に身をまかせしのいでいる。
冷房のない部屋で、高齢者が熱中症でおなくなりになった報道を耳にする。妻は冷房をつけて過ごせと、しきりに心配して意見するのだが、あの人工的な涼しさにいまだ馴染まない私である。
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滝を目指して山道をゆく妻 |
いい意味でと思いたいが、耐乏生活とやせ我慢は、痩せた我が体に染み付いていて、瞬間的にはクーラーを受け入れるものの、ずっと続くと、体が拒否反応をするのである。この暑さのなか、なんとか今日までしのいでいるし、体がこの暑さに順応してきているのもかんじている。(あらゆる知恵を絞り、のらりくらりやり過ごしたい)
食欲があり、眠れないということが、私の場合ないので、この夏を今のところなんとか元気に、五十鈴川だよりを打つ程度の気力をキープしているのではないかと、考えている。
新陳代謝のよい体を、意識的に自覚してキープする方法を自分なりに考えて、工夫する。これしか今現在の私には、この暑さの夏をしのぐ対策はない。これが奏をこうしているのだと思いたい。汗をかくときには汗をかく。
その分きちんと栄養を補給し、疲れたらとにかく風の抜けるところを探して、横になる。冷水をまめに浴びる。昼寝をする。熱中する本を読む。などといったところが私の、暑さ対策である。
ところで、この3連休、珍しく妻と私の休みが、同じだったので、昨日急遽津山の奥座敷阿波(あば)温泉まで遠出した。出発は朝7時、着いたのが9時過ぎ、西大寺から吉井川を遡るコースを走ったのだが道がすいていて、ずいぶん早く着いた。
阿波村の一番奥まったところ、渓流が流れていて、手頃な避暑地として、バンガローやグランピング、テントなどが完備されている。食事をするところもあり、夏休みに入ったばかり、家族連れやカップルで賑わっていた。(半分以上は県外車、札幌ナンバーもあった)
標高が700メートルくらいあるので涼しく、急に思い付いて出掛けて良かった。遠出が苦手な妻も、深い山からの涼風と、綺麗な渓流にすっかりご機嫌な笑顔になっていた。暫し渓流に沿って散策していると、立派な茅葺き屋根の民家の庭先で、高齢のご夫婦と友人男性の3人が、お茶の時間をしておられたので、短いゆきずりの会話を楽しんだ。
私が立派な茅葺き屋根ですね、とお声掛けすると、もう私たちでこの家の茅は最後ですと、おっしゃっていた。そのご主人が、せっかくここまで来たら、とても珍しい滝があるので、見てきたらと勧めてくださり、車で滝のすぐ近くまで行けるということで、二人して滝巡りをすることに。大滝、白髪滝、布滝(のんだき)の3つを回ったのだが、これが素晴らしかった。
滝にみいっているときは我々しかおらず、来て良かったねえ、と何度も二人してうなずきあった。性格がまるで異なる我々なのだが、滝は二人とも大好きである。(何枚か写真を撮ったので、順次五十鈴川だよりでアップします)、気がつくと時刻は11時近く、村の中心部にリニューアルオープンした温泉があったので(70才以上は600円)入ることに。夏はあまり温泉には入らないのだが、せっかくなので。
結果は満足した。晩秋又来て入りたいと思った。温泉を出るとお昼。すぐ側に手頃なレストランが併設されていたので、そこでランチ、チキンと、カツのランチ(それぞれ1000円)をいただいたのだが、熱々の揚げたてで満足した。昼食を終え、一路家を目指した。途中コンビニで私はコーヒー、妻はアイスを。予定の午後3時前、我が家に。
短くも、妻と私の小さなよき思い出旅ができたことを、五十鈴川だよりに記しておく。
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