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2025-06-23

昨日猪風来さんの【我が縄文芸術人生を語る】を終え、思う夕刻の五十鈴川だより。

 昨日夕刻午後4時半、猪風来さんの【我が縄文芸術人生を語る】を無事に終えることができた。正直何か打たねばとの思いはあれど、体が(それでも午前中働いた)この湿気と暑さのせいで、モワーッとしていて思考がまとまらない。

だがしかし、そのような私の体ではあるのだが、打てばかいろのひよりあり、短くてもいまの心境を綴っておかねばと、我が煩悩体がささやくのである。いまもあの、猪風来さんが高揚して、時に老いた獅子が吠えるかのような絶唱とでも言うしかない声が、私の体に渦巻いている。予定を30分もオーバーし、77歳の猪風来さんは水を飲むのも忘れて、2時間半立ったまま語り続けた。(関係者見含35名の人がお話に聞き入った)

縄文世界にとりつかれて50年間の、苦難のまさに激闘の歴史という他はない、貴重極まるお話の、ほんのわずかでも五十鈴川だよりに記しておきたいとは思うものの、いまの私の体調では無理である。ただ事実として映像記録(瀬政さんと那須さんの尽力による)が遺ったことが、企画を立案したものとして一番嬉しい。

私が挑んだ企画は、これまでほとんどがライブ音楽会や一人芝居であり、初めてトークライブ(単なる講演会の枠を猪風来さんのトークは超えていた)を企画したのだが、やるのだと決めさせたのは、猪風来さんのもつ唯一無二の、あまりにも一途、純粋無垢なその存在力の魅力である。

原野さんの小説、冬じっくり読むつもりです

このような傑物芸術家の存在を一人でも多くのかたに知らしめることが、企画する醍醐味なのである。40才から企画を始めて、企画を実現することで、振り返ると幾ばくかの取り組み実現した仕事の思い出が、我が体には記憶の宝としてのこっている。自己満足であれ何であれ、一番新しい企画として、猪風来さんのトークが加わったのである。素直に名誉である。

今は実現したばかり、’疲れはてているが、この老いたからだはきっと次なる企画を産み出しそうな予感がする。少しの夏休みの後、秋の20周年記念イベントに向かうことになる。

さきのことは皆目分からないにもせよ、猪風来さんご夫妻の回りには素敵な仲間がたくさんおられることを、今回知ることができたし、何よりも新しい未知なる世界を知り、小さな企画で大いなる気付きを頂いた気がしている。いずれにせよ猪風来さん、村上よし子さん、原野さんのファンになったことを五十鈴川だよりにキチンと打っておく。企画は未知の縄文世界の扉を拓く、先ずは自分の老いゆく体が悦ぶ企画を夢見る。

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