ささやかな良きこと続きの、その一つが私が高校二年生から卒業までを過ごした、宮崎県立富島高等学校が甲子園の夏の大会に、はじめて出場することになったからである。その県予選の試合の決定的な優勝の瞬間を、たまたま先日帰省していて兄と共にテレビで見ることができた。
春の大会には数年前、これまた初めて出場したのだが、夏の大会は繰り返すが初めて、これがいかに稀で大変な出来事であるのかは、地元の人間であるので実によくわかるのである。地元は号外が出た。
一瞬の歓喜を人は永遠に求める・その姿が敗者も含め尊い |
何せ創部以来の出来事、私が卒業したのが1970年、あれからだっておおよそ半世紀、これを愛でたい快挙といわずして、何と言えよう。私は文科系で野球は小さいころの草野球以外まったくやったことがない。
が、長兄が入れ込んで野球をやっていたし、しごかれながら白球を追いかける姿などを、小さいころ眺めていた影響もあるかもしれないが、観ることは好きである。人生の時間上プロ野球ほかほとんど見なくなっていたが、今回だけはやはり別である。
小さな田舎町の、小さな無名の公立の母校が、いきなり全国放送でお茶の間に登場するのであるから、明るい話題が乏しい暮らしのニュースの中では岡山出身の全英オープンに初出場しいきなり優勝した、澁野日向子さんに匹敵するくらいの、私にとっては明るく嬉しい出来事なのである。
鳴かず飛ばずの小さな海べりの公立校が、いきなり青少年憧れの野球の聖地甲子園にすい星のように登場する。偶然の蛇足だが、ゴルファーの日向子さんと同じ町の名前の日向市に我が富島高等学校はある。
名前がいいのであると、地元民としてはすべてにかこつけて、喜びの種を見つけるのである。前置きが長くなった。めったにないこの快挙、このようなことがなかったら真夏永遠に甲子園球場に足を運ぶことはなかったであろう。
だから忙中閑あり、勇躍甲子園に行くことにした。末席でささやかに応援しようと思う。試合は夕方なので、ゆっくりと出かける。新聞報道にもある様に、スタンドでは熱中症で運ばれる人もあるということなので、暑さ対策を万全で行かないと大変なことになる。
地球温暖化、高温化の中で、この数年行われる真夏の甲子園夏大会、選手も応援する側も、オーバーではなく自分の体とも戦わねばならない。天の摂理、宇宙の摂理を、ギリギリのところで踏みとどまる人英知を人類社会が絞らないと、今後の大会が憂慮される。(不気味である)とまれ、今日私はミーハー老人に変身する。
日向子ちゃんも夜中まで観戦して感動を貰いました。最後まで冨島ナインを応援します��応援頑張ってください。
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