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2018-02-01

シェイクスピア遊声塾、全塾生に感謝します。

昨夜2週間ぶり、シェイクスピア遊声塾の今年になって2回目のレッスンを、何とか行うことができた。(緊張感のあるレッスンはあらためてかけがえがい)

私を含めて5人でのレッスン。私のコンディションが良くない中でのレッスンではあったが、何とか集中を持続しながら終えることができた。

厳冬期のさなかに在って、情熱をきらさず、私の時に厳しいレッスンに、ついてくる塾生の存在は、いまだ私を変化させ成長させてくれる。指導するには、私自身が万全の体調でないと、努力し勉強しないと、まず無理である。
特に今年から主に長いセリフを書き写すように心かけている

話は変わるが、先週塾を立ち上げて5年目で初めて、インフルエンザでお休みする旨を、塾生に伝えたのだが、全員からわたしのからだを案ずる暖かい返信をいただいた。

改めて、このような塾生に 今現在恵まれていることの有難さが、染み入ってきた。心の襞をさらして、人間の感情の阿修羅を、シェイクスピア作品を声に出して読むことは、やはり生半可ではない、集中力と持続力の修養が不可欠なのである。

裡に秘め、声を出して、恥をさらして、魅力的な登場人物の言葉を、自分の体を通して表現してゆく情熱は誰でもが持ちうるものではない。

シェイクスピア作品の魅力を伝えるには、自分自身を甘やかさず、鍛えないと出ては来ない声色、人間の感情の機微を、魔法のような言葉のレトリックを自在に読むには、身体に鞭打って自分の声と格闘する以外に、ほかに方法がないのである。

このような時代の趨勢のさなかに在って、厳しいシェイクスピア作品の、峻険な言葉世界に挑戦し続けている塾生の存在は、はなはだもって私には貴重であり、私に勇気と希望を与える。

先のことは神のみぞ知る。いつまで声が出せるかはわからない がとりあえず塾生の存在がある間は、宝石のようなシェイクスピア作品の登場人物の言葉を塾生と共に声に出し続けたいと、レッスンを終え家に帰る道すがら、改めて自分に確認した。



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