2006年に出版された桃山さんのほん |
6月に入り、藤原新也さんのWMのトークが、一部どなたでも読むことができるようになったので、この五十鈴川だよりを、読む方は読んでもらいたいという気がします。
それから、これは以前も書きましたが、土取利行さんの、ブログ音楽略記、是非読んでほしいと思います。とくに、6月17日にアップ(およそひと月ぶりに)されている、自分が何故演歌を歌うのかについての、思いを綴った少し長めの文章は、何としても、読んでほしいのです。
ますますもって、9月7日の企画に本腰を入れたくなる、蒙が開かれる一文が綴られています。土取さんのパートナーであられた、桃山春衣さんの生涯をかけた消えゆく日本の唄への心のともしびを、受け継いでゆく志が、熱く記されています。
今回の、日高事務所の再出発企画は・桃山春衣さんに捧げる・と銘が入っています。土取さんのブログでは、桃山さんの取り組んでこられた・音の足跡・も綴っておられます。いずれの文章もやがては本になるかと思いますが、これも合わせて読んでもらいたいと思います。まさに地下水のようにかすかに流れている、日本人の音の源流を求め、壮絶な生涯を終えられたことが記されています。
時代の表層には流されず、ひたすら自分の感性に忠実に、天職のお仕事をなさった桃山春衣さん。出会った当初、私は桃山さんのすごさがまったく理解できない、朴念仁でした。ようやく今、少し理解できます
こんなにも人知れず、深い思いを秘めて唄を作って(現代の浄瑠璃も含め、お仕事は多岐にわたる)おられたことを知るにつけ、芸術家の魂に感嘆します。
それをまた、きちんと継承してゆく、土取利行さん。このお二人に出会ってしまったのも、ありがたき運命の巡り合わせと、年齢と共に得心するに至りました。
日高事務所再出発企画として、これ以上は望めない企画です。なんとしても西大寺観音院の、大広間を満員にして、この企画を桃山春衣さんに捧げたく思います。
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