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2025-09-21

昨日、猪風来美術館の敷地の草刈りをしました。そして想う。

 昨日猪風来美術館に行った。着いたのが午前9時前、持参した草刈り機で敷地を約2時間草刈りした。春から秋まで毎日のようにバイト先で草を刈っているので、手慣れているので、私にとってはなんてことはない。

猪風来美術館の敷地の草刈りを初めてやった日として。記録として打っておきたい。そして思う。私が元気でいる間は、年に数回は、敷地の草刈りボランティアをやりたい。ご夫婦のお役にたてれば、ただ嬉しい。それだけである。

猪風来さんからお借りした本


おつむが弱い私としては、ただ体を動かし好きなことでしかお役にたてない。私自身高齢者ではあるものの、未だ十分に草は刈れる。ほんの少しでも役にたてる、その喜びが私を猪風来美術館に向かわせる。

初めての敷地での草刈り、おおよその時間の目安がわかった。すべては現場で自分の体をうごかさないと、何事もつかめない。砂利が多くてスムーズにはゆかないのだが、何事も一事が万事、やれば、動けばはかどる。私は単純である。

終えて、私のみ早めの昼食、お相手はもちろん、猪風来さんとよし子さんである。ゆく度に猪風来大兄から、私にとっては未知の領域の、蒙をひらかれるお話をうかがう。おそらくその事が、私を猪風来美術館に足を運ばせる、のだ。

昨日は、関西から土ひねり体験の予約が入っていて、猪風来さんはその準備や、こられてからの対応のさなか、私はさきに昼食を終え、よし子さんと私が、二人で話をしているとお昼に戻って来られた。私が縄文世界について参考になる本がありますかと、たずねると、とある考古学者が書いた縄文世界について書かれた本についての、前提からしての間違いについて、ひとしきり、お話しされた。私は又もや、府に落ちる説得力に脱帽した。(詳しく書けなくて申し訳ない)

猪風来さんが昼食を終え、遠方からの生徒さんの対応に戻ると、私は再びよし子さんとのおしゃべりに戻る。よし子さんのご年齢は知らない。おそらく私よりもちょっと上かもしれない。もう最近では、気安く姉感覚でおしゃべりができる。それが楽しい。このこともまた、今を生きる私の喜びの一つなのである。

この方のそそとした、凛とした聡明さ、思慮深さ、芯の強さは、猪風来さんとはまたことなり、女性ならではの柔らかさが、私にある種の新鮮な驚きをもたらす。そしてエネルギーをいただく。

先週、よし子さんから、5年前32歳で他界された、ご子息原野さんが10最のときに書いた、岩手県への旅行記ノートを見せてもらった。かけがえのない、大切なよし子さんの宝を、見せてもらえた事に驚き、そのことがジーンと私には嬉しかった。

(10歳、好奇心満載、子供とは思えない細かい観察記録、文字にも力があり、遠方への初めての旅、世界を見つけた喜びがあふれている。暫し預かり繰り返し丁寧に読み、老人の私も未知の旅を追体験、いつの日にか訪ねたい)

西大寺から新見法曽まで、往復約5時間の一人ドライブ、ボーッと過ごせる有り難さ、ゆく川の流れは絶えずして、高梁川を眺め、たわわに実った稲穂、日本の里山の秋の景観にみいる。運転できるこれからの時間、猪風来美術館で繰り返しあのお二人の縄文のオーラを浴びたいと私は切に念(ねが)う。

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