今日は69才で人生で初めて大きな手術をして退院して以来、その後3ヶ月に一度欠かさない定期検診の日の朝である。あの手術からすでに4年の歳月が流れている。人間の性格の親から授かった本質的なものは不変かもしれないが、術前と術後では、やはりなにがしかの変化が今もって続いているように思える。
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この人の生き方にとても惹かれる |
コロナの渦中であったし、動転し、どこかにこのまま死んでしまうのかもしれないとさえ想えた窮地の最中、雑多な思考が錯綜したことを覚えているが、いまはすっかりと健康を取り戻したことで、そのときのてんやわんやの自分の内面の有り様は、今となっては記憶は薄らいである。(人間は忘れるから生きられる)
ただ、あれから4年続いている、私の体の執刀をし、命を救ってくださったM先生の定期検診の日は、初めて経験した晩年の入院リハビリの日の体験が甦る。今現在健康を取り戻したからこそ言えるのだが、あの体験がなかったなら、もしも、という言葉を使うなら、70歳から今年に至る、企画再開という自分でも思いもかけない発露はなかったと思える。悔いなくやりたいことをやる、正直に、家族、そして仲間と。
まさに人生我が身も含め、明日は何が起こるのかなんて、まったく未知であるという事を私は我が体で、しっかり体感したのである。以後、普段通りの生活を取り戻しいたとはいえ、術前と術後では、体と心のどこかが、変わったことは間違いない。(でなければ企画は再開生まれなかった)
以前にもまして、日々の生活の一日一日を、ほとんど変わっていないとはいえ、大事に大切に丁寧に生きるようになったようにように思える。そして、命の不思議についてもの想うようになっている。
さて、話は変わるが、昨日は午前10時からお昼まで、秋の猪風来美術館開館20周年記念イベントに向けての、主催者である新見市の教育委員会からもお二人参加されてのミーティングが行われた。簡略に記録として打っておきたい。参加者は猪風来さん、奥様のよし子さん、イベントのスペシャルゲスト土取さんの側から、香川の大鹿さん、それと法曽焼き同好会の小林さん、(猪風来さんを支え続けてきた長老、尊敬する)それと猪風来さんの20周年企画を応援する、私を含めた裏方ボランティア(那須さん、大場さん、瀬政さん)である。
企画主催者である猪風来さんの進行で、スタッフミーティング行われた。まずは猪風来さんからこのイベントにこめた内容が語られ、おのおの自己紹介をしてから当日の流れの確認、当日の役割分担の確認、これからの4ヶ月と15日、10月12日本番までの役割分担の確認と、課題項目について、有益なミーティングが行われたことと、次回のミーティングは7月7日に決定した。濃密なよきミーティングが行われたことを五十鈴川だよりに打っておく。
ちなみに、私は告知PRを担当することになった。猪風来さんの今回の企画の応援以来を受けてからというもの、自分でも言葉にはしがたい、ある種の老いゆくなかでの微妙な肉体と心の変化の訪れを感じている。この企画に関わることで生まれた猪風来さん、よし子さんとのコミュ二ュケイトすることの面白さ、楽しみである。
猪風来さんよし子さんと本質的な関係性を深めることで、老いゆくなかでの新しい自分が生まれてくるような予感がするのである。その予感が、そこはかとなく私を活性化させている、
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