昨日日帰りで名古屋に行き、スパイラルアームズの演奏と五木寛之さんの、私の親鸞と言う講演会を聴いた。突然やはりゆかねばとの思いにかられて行ったのだが,1932年生まれ、今年93歳になられる、そのどう表現したらいいのかわからないほどの、たたずまいとお話に感服した。その事実だけを五十鈴川だより打っておく。
さて、昨日の演奏を含めての、スパイラルアームズ5ヶ所のツアーが始まった。10日後にはハレノワにやって来る。もう私としては当日を無事に終えられるように、準備をしっかりとやるだけなのだが、何とか今朝、当日こられたお客様に配布する後挨拶文を書き上げたところである。 生来いろいろなことの、準備とか細かいことが苦手な私が よくもまあ、企画なんて煩雑な手続きのややこしさを何年にも渡ってやってきた事実に、自分でも驚いてしまう。
でもそれもこれも、有能なボランティアスタッフがいて、当日の細かい役割をこなしてくださるかたがいればこそ、成り立つのである。その事に思いを馳せるとき、我が身のなんたる有り難さを、嫌でも痛感する。我妻も含め、今回も12人のボランティアスタッフがが、当日の舞台設営、受け付け準備、楽屋、お客様誘導から、終わってからの片付けまでをボランティアスタッフが労を惜しまず手伝ってくださる。映像撮影やカメラ撮影もボランティアである。すべてのボランティアスタッフに、経費を計上したらまずこのような企画は実現不可能である。まず私にしてからがボランティアである。仕事ではとてもできないし、仕事ではではないからこそ、やれるのだとも言える。 ではなぜやれるのか。一言で言えば土取利行さんの一途と言うしかない、絶滅危惧種とでもいうしかない、あまりのひたむきさに圧倒されつつも、そのひたむきさの、老いを凌駕してあまりあるパーカッションの音波動を浴びたいのである。昨日五木寛之さんがお話されていたが、企画者は演奏家と聴衆を繋ぐ仕事なのである。どんなに素晴らしいアーティストでも当日足を運ぶお客様の存在なくしては成立しない。中世夢が原で一から企画者として出発した私だが、企画を積み重ねることで、徐々に企画することの面白さに目覚めてきた、小器晩熟の私である。正直この年齢でも企画が打てることに、驚いている。それもこれも年齢を超越したかのような、土取利行さんのおかげである。土取さんは、私を簡単には老人にさせてはくれない。だから私は覚悟を決めたのである。土取さんからのお声かけには、何としても応えられるように、足腰を鍛えておかねばと念うのである。
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