体動かしリハビリ労働を、お医者様の言うとおりに始めて、今日でほぼ10日が経つ。自分でも、いわば古希にも近いわが体が、こんなにも早く回復し、以前の様にはまだはかいかないものの、働ける面白さ、楽しさのような感覚がいくばくか戻りつつある。
体重が少し戻り体全体に力が入るようになってきた。自然な動き、しゃがんだり立ったり、持ったり、引っ張ったり、そして何よりも歩くことをいやでも応でもしなくてはならないので、自分で労働リハビリの効果に驚いている。
それと私よりもずっと先輩で、いろんなお仕事を経験してこられたT氏が(専門は機械に強い技術者、肉体労働は定年後だがなんでも実によく知っている)私がいる午前中、自主的に 私の仕事を高齢なのに手伝ってくれるのである。
気の合うコンビで働くのは、実に面白い。これまでの人生で数回手術入院されているし、いろんな職種を経て生きてこられているので、人間としての包容力が大きく細かいことに実に気が廻る。私がちょっとでも動き過ぎようものなら、すぐストップがかかる。
どちらかといえば、文化畑馬鹿(みたいな)人生を歩んできた感のある私、アクションを起こさなかったらT氏とも出会えなかった。自分が不得手な分野に強い面白くユーモアのある相棒の存在は、私の晩年ライフを豊かにする。(私の知らないこと実学を教えてくれる)
術後いうことがない環境で、T氏と共に午前中働けるのは晩年時間の過ごし方としては、望外のリハビリ、喜びである。歩んできた道が異なるものとの晩年の出会い。
前期と後期の高齢者が、限りなくストレスがなく、青空の元コンビで仲良く馬鹿なことを言い合いながら働けるなんてことは、思いもしなかった。
ともあれ、今のところ自分の年齢にしては、順調に回復しているのがわかるけれど、筋力も肺活量も、そうは簡単には戻ってくれない。くれぐれも無理しないでゆっくり労働を 楽しもうと思っている。
春爛漫の時節、午前中深呼吸を繰り返し、つま先と丹田を意識し、天を仰いでただただ今を歩くのである。
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