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2019-12-01

ふるさとの幸節館道場で、4日間I先生の稽古指導を受けました、そして想う。

3泊4日のふるさと帰省旅を終えて、先ほど家に帰ってきて荷ほどきをし、何故かパソコンに向かっている。6時間汽車に揺られていたので、まだどこか身体が西大寺の家になじんでいない。

夕飯時なのに着かえてパソコンに向かっているのは、兄の家で、義理の姉が作ってくれる朝ご飯を きちんといただき、12時過ぎの汽車に乗ったのだが、兄嫁手製のお結びが3個と卵焼きやソ-セージほかのおかずの入ったおいしいお弁当をいただいたので、まだおなかがすいていないせいもあるが、今回の帰省旅では、弓の稽古を木金土日と4日間できたことについてまず書いておきたい。

私は今年の2月帰省した時に、兄の家から歩いて5分くらいのところにある、表通りからは見えないところにひっそりとある、美しい幸節館という名前の個人道場を姉のおかげで偶然に知り、その道場をおつくりになったI先生と面識を得た。

そのことはすでに五十鈴川だよりに書いているし、写真もアップしているので重複は避けるが、以後故郷に帰るたびに欠かさず、この道場で先生の薫陶を受ける恩恵に浴している。

38年前に創られた道場にたたずむ先生の後ろ姿
木曜日着いた日の夕方、金土日の午前中 、連続4日教えていただいたのだが、私のつたない一文ではこの先生の素晴らしさをお伝えすることは到底にかなわない。教士7段の資格を持つ御年83歳、今も弓をひかれている。昇段試験すべて一発で合格しているつわものというしかない方である。

私が教えを受けた岡山の流派とは、異なる流派なのだが、一対一で寸部の違いもなく厳しく的確に暖かく指導してくださる。弓への情熱が(他にやりたいことを優先しようと)消えかけていたのだが、この先生との出会いで再び情熱が灯り始めたのである。

先生は弟子も取らないし、道場の使用量料もとらない。なのに私が訪ねると教えてくださるのである。その理由はわからない。今回が今年4回目の稽古、私の引き方を傍で指導面授してくださる。

凄く緊張するのだが、ただただ集中を心かけて言われたことを噛みしめ反芻しながら身体を動かす。弓に対しての取り組み方、姿勢、礼儀作法など言葉は穏やかだが、暖かくも厳しい。くたくたになる。今朝も9時から2時間以上指導を受けて帰ってきたばかりなので、私は疲れているが、気持ちがいい疲れなのである。

このような方が、わが故郷におられるということ、そのような方にたまたまの出会いで、薫陶を受けられているその幸運をきちんと五十鈴川だよりに書いておきたいのである。

何よりも4回目にして初めて、このままその気持ちを忘れずに稽古しなさいとの言葉をかけていただいたこと、その嬉しさも書かずにはいられない。遠く離れていても、お言葉を噛みしめささやかに持続、稽古したい。


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