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2019-07-17

ちょっと昨日の続きのような五十鈴川だより。

ジパングクラブの切符はのぞみが使えない。15日午後5時に東京を発ち、夜10時近く、東京から西大寺の駅に着くと雲間から、ほぼ満月の月が私を迎えてくれた。

妻はのぞみなので、往復は別行動と相成った。さて、夕方までのその日、毎回そうなのだが、午前10時前娘のところを辞して(ノア君とレイさんが見送ってくれた)神田の神保町に向かった。

岩波ホールで上映中の【田園の守り人たち】という映画を見た。詳細は省くが、第一次世界大戦で出征した息子たちの、銃後を生きて家を守る女性たちの暮らしを描いた、リアリティのある、すぐれた作品だった。(岩波ホールで見る映画ははずれがない)

もう今ではほとんどといっていいほどに、日々の暮らしでは映画を見なくなって久しいが、上京したら必ずといっていいほど、私の足は岡山に帰る日は神保町界隈で時間を過ごし映画を見る。
家族の映画、大地と共に生きる女性の崇高なまでのつよさ

もう何度も書いているから簡略に記すが、二十歳過ぎこれからいかに生きるべきか大いなる苦悩を抱えていた青春期、一年ロンドンに自費留学しようと決めた私は、そのための旅費滞在費を稼ぐために、水道橋の今はなきA書店で数年間アルバイトをしていたのである。

だからこの界隈は、ひときわ懐かしい青春の思い出の数々が詰まった街なのである。何よりも、私があれほど本を読まなかった私が本好きにになる、きっかけとなった街なのである。だからたぶん元気で上京できる間は、きっといつまでも旅人感覚で青春の思い出を反芻しながら、今を生きる糧を(心の)求めての時間を費やすことになるだろう。

さて、映画が終わって午後2時近く、遅いランチをカウンターだけのお魚の定食屋でホッケを食べ、お決まりの東京堂書店も含めた界隈で2時間ほど過ごして東京駅へ。丸4日間のオフタイムはこのように過ぎた。

さて昨日、起きてすぐアルバイトで午前中を外で過ごし汗をかき、午後は午睡の後机の前で過ごすという普段の生活へと一気にシフトチェンジした。

そして、今日は遊声塾のレッスン、家族のためにも自分のためにも、まずは私自身が日々生きがいをもって健康に生きねばならない、ということをノア君の成長を目の当たりにして再確認、当たり前のように生きていることの、何たる当たり前ではないことへの気づきがふかまった、有難さがしみた上京旅となった。

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