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2018-05-13

佐藤優著・ゼロからわかる【世界の読み方】プーチン。トランプ・金正恩を読む、そして思う。

運動公園でいつものように(このところ雨の日以外はほとんど行っている)リア王の素読をしていたら雨が落ちてきたので中止、帰ってきて朝食後の、昨日に続いての五十鈴川だより。

今日は母の日、午後から妻と母と3人、温泉行でささやかに孝行したいと思っている。私の情緒的な感覚は、かなり実の母からのDNAを受け継いでいるのだということを実感しているが、その母は20年前に亡くなった。

5人姉兄弟で私は4番目、実の母にはほとんど孝行できなかったという悔いが私の中にはある。おそらくきっとその悔いは消えることはないだろう。瞼の母というが、若いころから晩年の姿までの母の面影が、私の中ではいまだ鮮明である。

だから、私の中では母も父もいまだくっきりと存在している。現世では非在の母の慰霊も含め、義理の母との時間を孝行したいと思う。

話は変わる。佐藤優著・ゼロからわかる【世界の読み方】プーチン・トランプ・金正恩 という本を読んだ。

私が佐藤優氏の本を初めて読んだのが2006年(の奥付がある)だから、もう12年が経つ。以来、氏の該博な知識だけではなく、実体験に裏打ちされた、時代を分析する、能力の多面的な解析力には、驚嘆すること度々である。

出口治明先生もそうだが、真の意味においてのグローバルリテラシーを噛んで含めるように、分かりやすく私のような一市井の凡夫に教えてくださる方の存在は、まことに持って貴重である。

もちろん私が知らないだけでほかにも素晴らしい方は、多々おられるのであろうとは思う。話を戻す。佐藤氏の本は、昨年の9月に出ている。

関心の内容は、本を読んでただくしかないが、北方領土問題にせよ、大方の予想を覆し、出現したトランプ大統領に関しても、そして北朝鮮の若き金正恩体制のことに関しても、まさにわたくしごときには、目からうろこが落ちるとでもいうしかない、氏にしかなしえない解析力が、ときに恐ろしいほどに述べられている。(新潮社での講義をもとにして作られた本、このような講義がある東京が、やはり時折うらやましい)

数冊時間帯で分け交互に読み進むのが私の読書
この十数年の、氏の驚異的というしかないほどの 仕事ぶり、そのインテリジェンス(という言葉は氏によって今や定着した)能力には脱帽しっぱなしである。

出口治明先生もそうだが、新書版や文庫版、私のような庶民のお小遣いでも買える程度の値段で、難しいことをわかりやすく、話し言葉で教えてくださるので、本当にありがたいのだ。私を含め、もう現代人は限りなく、言葉をかみ砕く力が痩せ細っている。

これまで経済や政治に関して,ハウ通本ほか、ほとんど買ったりしたことがなかったのだが、お二人の本を読むことによって、まるで認識が変わった。要はどんな体裁をとった本であれ、内容なのである。

もっと書けば、私の読書はあまりに偏っていて、(自分の関心のある範囲を出ない、あまりの狭さ)歴史や政治や経済のほとんどの本に接してこなかった、そのあまりのもったいなさを、今この年齢で痛感している。(気づいただけでも良しとしよう)

もっともっと、本を読んで 世界のことが知りたくなった私、そのためには本を読める体力をキープしなくては、と内省する。孫の望晃くんにいっぱい本を読んであげられるおじじになりたい。そして五十鈴川だよりが、少しでも充実した流れになるように学びたいのである。あーっ、本をもって旅に出掛けたくなった。

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