三日もブログを書かないと、何やら随分書いていないという気がする。その間はちょっと気分がブログの方には向かわなかったのである。
火曜夜、カルチャーセンターでのレッスン、水曜日は遊声塾、そして昨夜はS女史と私がこの夏にやることになった、舞踏と私の語りによる初めてのレッスンがあり、そのために気持ちがブログに向かわなかったのである。
さて、昨夜の初めてのS女史とのレッスンは、一言でいえば引き受けてよかったとの思いが稽古を終えた私の中に湧いてきた。
どのようなレッスンであったのかを書くのは、ことさら伝える必要もないとは思うが、彼女のイメージ力の世界に、私の体が反応する声を探しながらの稽古で、とても新鮮な感覚が私に蘇る体のものだった。
二月の頭から約ひと月彼女はひと月仕事でパリにでにゆくので、それまでにあと2回ほどレッスンの予定である。
二人で一時間半の舞台の約半分ほどを夏の夜の夢のセリフ、残りは彼女の舞踏でのコラボレーションとなるが、ことさらに舞踏と言葉と分ける必要はまったくない。
3時間近くはかかる膨大な言葉の中から、主に妖精の世界と職人世界からs女史が抽出した言葉を私が語ることになる。
とにかく、稽古しながらイメージを 手探りで固めてゆくことになる。大変な作業だが、私にとっては初めての経験なので楽しみである。
彼女は舞台の衣裳や、小道具も可能な限り自分で創る想像力の持ち主なので、私の中に私の潜在的なものを(いまだ眠っている)引き出してくれそうな予感がして、大変だが面白いのである。
ともあれ賽は投げられたのだから、あとは敢然と稽古するだけであるとの思いだ。遊声塾では小田島訳でのレッスンだが、(まだ決定ではない)昨夜は福田恒存訳での稽古。
初めての福田恒存訳での稽古は、小田島訳とはまた異なった日本語の豊かさが随所に感じられて、これはまた実に新鮮な日本語の魅力が、声に出すとわが体に響いて きた。
夏の夜の夢に登場するボトムのセリフではないが、あとはただS女史の抽出力、イメージ力に身をゆだね、大胆に稽古してゆく覚悟である。
老いつつある体とどれだけ格闘できるかが今は楽しみである、と書いておきたい。
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