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2013-10-16

オロト祝の島のチケットを初めて行商しました

牛窓の青い空

ちょっと驚いたことが昨日会った。まだ働き始めて2週間なのに仕事が終わるころ事務所で、専務取締役のAさんと片腕のF氏と語らっていたら、どういうわけか11月の上映会の話になり、いきなりお二人が買いますよ、といって二枚ずつ買ってくださったのである。

 

このようなフィルムは見たことがないと言って。まさか買ってくださるとまでは思っていなかったので、当方は嬉しく意外で(ゴメンナサイ)小さく驚いたのである。

 

企画するエネルギーには、思わぬ観客に出会いたいという見果てぬ夢のような感覚があるのである。まったくこういう世界に触れたことがないような、いい意味でまっさらな人に一人でも見てほしいというような気持。

 

ギリギリのところで、いまだ新鮮な感覚をキープし続けているような感性の持ち主に出会いたいという願望は、この鵺のような閉塞感が覆う時代、私の中に止まない。

 

時間的に、チケットを売りにゆく時間が今回は働き始めたので少ないのだが、こうやって思いもかけないような出来事があると、単細胞の私はあらためて、いろんなアクションを起こす中からしか新しい観客には出会えないということを教えられる。

 

わずか4枚のチケットが売れたということでは量れない、いろんな可能性が秘められた4枚のチケットなのである。直接行商し初めて売れたチケットが、新しく始めた仕事場の方たちであったことは、私をして未知との遭遇を恐れていては何も生まれないということをあらためて知らしめた。

 

上映会当日まで、お手紙を書いたりして、休日は可能な限りチケットを一枚でも行商しながら配達したりしながら、未知なる観客に出会う可能性を求めるエネルギーがあらためて湧いてきた。

 

新しい仕事は、専務がスケールの大きい方で、未知の分野に投資しこのような時代果敢に挑まれている。ほとんど立ち上げの段階から一スタッフとしてかかわれることの喜びが静かに私のなかに広がり始めている。

 

今はただ、静かに淡々と年内働ければ、何か又私の中で静かに可能性が広がりそうな予感がしている。

 

 

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