先日竹韻庵のフキノトウをS氏が摘んで私に下さいました。さっそく妻がてんぷらにしてくれたので春一番に舌鼓を打つことができました。まさに大地の恵みの味です。64歳の春。
ところでマイナス金利だとか、あらゆる経済標語はじめ経済的な文言ほかにとんと疎く、よくもまあこの年まで生きてこられたものと我ながら感心しきりです。
何やらますます混迷の極みみたいな世相の中、私はできるだけお金には距離を置きつつ、自分なりの足るを知る生活を心がけるべく、知恵を絞る日々です。
何度も書いていますが、お手本の先生が身近にいますし、母を見ながら日々を過ごす分には華美な暮らしをせず、健康でありさえすれば大丈夫との経験値があります。小さきいま、春を見つけるのです。
私のような低所得水準を18歳から続けている身としては、貧乏神がついていて、そこはかとなく生きられるところにこそ、人生の醍醐味をがあるのだ、くらいに認識しております。
しかし、節約節約の果てに、ときに大胆になるくらいの夢は持ち続けないと、あまりにも寒々しい人生になるので、本のタイトルではありませんが、貧乏だけど贅沢、が私の目指すところかもしれません。
5月で83歳になる母の台所姿 |
私がかってに先生のように学ばせていただいている、佐藤優先生の資本論の講義をいま読んでいるのですが、理解できているかは別にしてとても面白く読める自分を発見してとても我ながら驚いています。
弱肉強食グローバル資本主義社会を生き抜くためには、資本の論理を読み解く力を身に着けなさいとの佐藤先生の教示は、私のようななまくらな生き方を選択してきた身にはことのほか新鮮です。
いささか遅きに失した感は否めませんが、生半可な脳トレ以上に面白く、並行して体を動かし 声をだしながら、今後も佐藤優先生はじめ、私が好きな信頼できる先生方から謙虚に学びながら脳トレをしてゆきたいと思う私です。
それにしても、知らないことを知るということは悦楽です。佐藤先生のようなユーモアのある先生がおられ本を通して学ぶことの大切さを諄々と説いてくださるのは、まさに在り難き幸せというしかありません。
一回くらい読んだくらいでは歯が経たない難解な本を手元に置き、繰り返し数ページ音読しながら読み進む。
こんな晩年時間が私にやってこようとは。まさにいまだ未知(無知)との遭遇が愉しい私です。
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