お財布にいくばくかのお金がないと年の瀬は、いささか寂しき感が否めない気がやはり少しします。いきなりこんなことを書くと、朝から時間もないのに、と我ながら呆れるからやはりよすことにし、又余裕にあるときに書くことにします。
今日はクリスマスですね。すっかり我々の暮らしに溶け込んでいますが、私の家では家族でつましくケーキを頂く程度で、特別なことは何もしません。
寒くて雪でも降れば、もっと幻想を育めるかもしれませんが、独身時代何度も寂しきクリスマスといいますか、わびしき年の瀬を体験してきた私にとっては、現在の妻と巡りあって以来、全くつましきながらも、暖かき年の瀬を送らせて頂いていることに関して、素直に感謝の言葉しかありません。
さていつものように話題を変えますが、昨日午後畑のマルチのシートが風でめくれ、現場には私しかおらず、鍬で土をかけシートを又元のようにするのを2時間以上一人で格闘しました。
明日風がやみ、他にヒトがいる時にでも、とは考えたのですが一人でやろうと思ったのです。こんなにも風が恨めしく感じたのは、久しぶりのことでした。土をかけてもう少しというところで、まるであざ笑うかのように、まためくれてしまうのです。
3回繰り返し、さすがにもうやめようとも思ったのですが、なんとも悔しく、少し風が弱くなった時を見計らって4回目、なんとか成功しました。我ながらいい年をして腰も痛いし、オーバーではなくいま現在の持てる力、根気との我慢比べでしたが、なんとか覆った時の、嬉しさはやはりやった者にしかわからない、こないだも書きましたが充実感が、ありました。
クリスマスイブの日に、一人畑で風と戯れている、初老の男である自分を見つめていました。こんなことをやっているヒトは世界の津々浦々にたくさん存在している、そんな感覚が、にわかに感じられたのです。見えない人との、無言の連帯感、想像力の無限の力。
寒さもなんのその、終える頃にはすっかり身体がぽかぽかになり、冷えないように気をつけて、ケーキを買って帰宅しました。
帰ると、娘も可愛いケーキを買ってきてくれていました。冷えた体にお風呂が最高でした。
夕食後、3人でささやかにクリスマスをお祝いしました。
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