飯田に来たのは、知り合って30年近くなる、桑江良健、純子さんが主宰する人形劇団かじまやあが、飯田人形劇フェスティバルに参加するので、それを見るためである。
予定より一日早く来たのは、台風で参加することができるかできないのかが、危ぶまれるなかでなにかお役にたてることがあればとの思いで飯田に来たのだが、結果、昨夜中部国際空港から桑江夫妻が無事に飯田に着いて、チョンダラーの舞台の仕込みを終えたのが午後11時だったとのことである。(公演会場に着いたのが、午後八時過ぎ、すぐそれからリハーサルをされた。
(私はちらっと御夫妻の無事の到着を見届け、じぶんが泊まるホテルに引き上げた)
さて、今私は五十鈴川だよりを飯田のシルクホテルのロビーで、朝食後(良健さんと、スタッフの安田さんと一緒に朝食ができた)つかのま記録の意味もかねて打っている。いきなり飯田に入り慌ただしく一日をすごし、いよいよ今日は午前と午後2回チョンダラーの公演があるのを見届け、舞台のばらしを手伝うつもりである。
何はともあれ、奇跡的にあの台風のなか飛行機が飛び、桑江夫妻が飯田にこれ、公演が実現する。その事に立ち会え、これからの飯田で過ごせる時間の、まさにドラマチックな展開が、いうに言えないワクワク感をもたらしている。
普段の日々とはちょっと異なる非日常時間を、どこか旅人感覚でわがままに楽しみたいと私は思っている。飯田、初めて来た。人口10万人、まだ一日しかたっていないが、岡山の私がすんでいるところとは、まったくといっていいほど風景が異なる。桑江夫妻がフェスティバルに参加することがなければ、来ることもなかったかもしれない。広い盆地のなだらかな傾斜が広がる町である。もちろん回りはかなりの標高の山々が連なる。空気がおいしい。
3泊4日の小さな旅、ってな感じで非日常時間を、言わば自由をからだいっぱいに鋭気を取り込みたい。さあ今日はどんな一日になるのか楽しみである。
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