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2019-01-18

図書館で素晴らしい本に新年早々出遭う。

立花隆著【武満徹・音楽創造への旅】という本が、今年の本格的な読書の始まりとなる。

私は本を読むのが遅い、ということはたびたび書いている。雑誌とか、気軽に読める本はともかく、書いた方が渾身を込めたような本は、じっくりと読むのでおのずとそうなる。

若い時には、それこそあれもこれも乱読の体であったが、この歳になるとじっくりと、何度も繰り返し、読むに堪えるような本をこそ読みたくなってくる。

ところで、武満徹という稀有な今は亡き作曲家の18年前のはロングインタビューが2年前に上梓され、その本を図書館で見つけたので今朝から読み始めている。

(私が武満徹という名前を知ったのは映画音楽と、谷川俊太郎作詞、武満徹作曲の、死んだ男の残したもの、という歌である。高校生のころよく歌った。現代音楽の作曲家であるのを知ったのは世の中に出てからである)
高校生のころ死んだ男の残したものという歌を知った

800ページにも及ぼうとする、大著である。ズシリと重い中身の濃い本、あだやおろそかに読んだりしては、ばちが当たる。

ともあれ、2016年に上梓され、以前から読みたかった本が、新年早々図書館にあったことが何やらうれしい。

今年から、時間はかかっても、静かにじっくりと読みたい本を丁寧に読める時間をこそ大切にしたいと思っている。

ところで、一昨日20日に行われる東京両国に在るシアターX での土取利行さんからの邦楽番外地の案内が届いたので、とんぼ返りでも行こうかと思っている。

ゲストはいとうせいこう氏とある。私にとっては土取利行さんは私の人生で直接出遭えた、時代に迎合しない稀有な本物の音楽家である。

立花隆さんにとって、武満徹さんが本物の作曲家であったように。往復の新幹線の中で読むにふさわしい本である。車中読書が楽しみである。

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