かすかな朝日を浴びる我が家のナンテン |
クリスマスイブの今夜、深夜バスで初めて東京に向かいます。福岡にはバスでいったことが一度だけあるのですが、東京は今まで一度もありませんでした。いつも私の企画の応援に駆けつけてくれる、K氏はこの間ほとんどバスを利用しておりましたから、彼の大変さがわかるのだなあ、なんかそういう気持ちです。
娘がネットで格安の、往復バスチケットをゲットしてくれたからということもあるのですが、健康を損ねない程度に、あらゆる点での節約をしながら、可能なら、これからもバスと在来線の旅で、往けるところまでゆきたいなんて、まだ夢を見る私です。
さて、東京にゆく目的は、土取利行さんと、エリック(マリア・クテュリエ)という素晴らしいクラッシックのチェロ奏者の、デュオインプロヴィゼーションを聴きにゆくのです。25日の夜・聖夜。これは、自分自身にたいする、還暦プレゼントです。
たった70人くらいしか入れない狭いスペースでの、とびきり贅沢な音楽会なのです。おそらく邦楽番外地での土取さんとは全く異なる、氏にしか成しえない世界を堪能できるかと思うと、今からワクワクします。言葉以前の人間にとっての音の世界を探求してきた氏が、エリックとなら是非・と演奏するのです。
一度だけ、わずかな時間でしたがエリックのソロを岡山で聴いたことがあるのですが、音が生きていて私の身体を揺さぶりました。この二人のデュオが聴ける、聖夜に。
岡山に移住して、企画をする側になり、音楽会や観劇にほとんど出掛け無くなりました。生活的にそういう余裕がないこともあるのですが、10代の終わりから、20代にかけてほとんどのお小遣いを、それらに使っていたので、家族が出来てからは、私自身の暮らしには、聴いたり見たりする経済的余裕もなく、またそうまでして聴く、見る必要も無くなってしまったのです。(このことに関してはまたゆっくり書きます)
巷には、飽食のように、音が氾濫しています。血が噴き出るような、たぎるような音から、限りなくかすかな、耳を澄まさないと聞こえてこない、しかし強靭な唄声・音が出せる人。桃山晴衣・土取利行。この二人に(私が理解できているのはそのかすかな一部)出会えたことの幸運を感謝する、イブの朝です。
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