7月4日、ウカマウフィルム作品を、初めて見てから2ヶ月以上があっという間に過ぎた。(こんなに五十鈴川だよりを打ったことはない)2回目の学園坂スタジオでの上映会にも参加し、短編二本、長編4本を観た。9月5日に観た[人民の勇気]と[第一の敵]について、正直、いま語る言葉が私にはない。それほどまでに、私にとっては、衝撃的な映像が、高齢者の痩せた体に重くのしかかってきたことを打っておくことに留めたい。
この年齢で、手間隙かけて上映会に参加し、見ることができた幸運を記しておくに留めたいのだが、40歳で中世夢が原で、ささやかに企画を手探りで始めて(61歳から69歳は企画していない)から34年の歳月が流れている。
この間いろいろなジャンルを企画してきたが映像作品も自主上映している。長くなるのではしょるが、いずれもこの眼で、体で見て揺さぶられ、感動した作品ばかりである。フィクションもドキュメンタリーもである。
ウカマウフィルムの作品は、一言で言えば、フィクションであり、まるでドキュメンタリーでもあるかのような、不思議な映像体験をもって、私の体の奥深い自分でも久しく忘れていた、記憶の底に封印していたような、ある種名状し難い感覚を覚醒させる。
(何故このような作品群が創られたのかを知るためにも上映会をやりたい、全登場人物の存在感は、私を圧倒する)
この感覚がなければ、きっと自主上映をする、やりたいという気持ちは湧いてこなかったと思う。高齢者の私を、こうまで駆り立てるウカマウフィルム作品を、他の見知らぬ人達と共に見てみたい、というのが自主上映の原動力である。
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| 直に講義を受けたかった |
人民の勇気(1971年)、第一の敵(1974年)、いずれも真実の声、光景が、時空を超えてよみがえってきたかのような作品である。創られて半世紀以上にもなるのだが、フィルムが有る限り決して古くなることはない作品である。特に第一の敵は今、現在のグローバル資本主義の醜悪さを、照らす。語り部が素晴らしい。
学園坂スタジオでの自主上映会は、製作順に全作品の上映が来年も続く、出来れば私も製作順に、岡山での自主上映会をやりたい、気持ちになってきている。何故こういう気持ちになるのかを、もっと深く認識するためにも、見知らぬ多くの他者とともに見ることが必要なのである。
絶望的な程に、現在も争いが収まらない人類の歴史である。けれどもウカマ集団のウフィルムには、死者の魂が込められている。その魂はけっして消滅しない。繰り返し生き返る。そして私に語りかける。太田昌国先生の穏やかな語り口は、いかにして成ったのか。感受する力を養いたい。
PS 上下、松岡正剛先生の本、身近に置いて時折手にしている。私は企画も誰かに特に習ったりしたことがない。しかし、勝手に観たり、聞いたり、読んだり、(先人たちが遺した素晴らしい本の数々に打たれる)人にあったり、旅したり、そして働いての循環を繰り返し、(今も生きてささやかに企画がやれる)お陰でウカマウフィルム作品に出会えたのだと、思える。


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