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お正月近くの公園で横たわるノア |
幸い、万全とは言いがたいとはいえ、五十鈴川だよりを打つ気力が戻ってきたことがまずは有り難い。とはいえ妻の体調がもとに戻るまでは、つとめて家事他をきちんとやらねばならない。共に生活するということはそういうことである。
一人であれ、二人であれ生活を維持キープしてゆくということは、ただもうそれだけでをこなすというだけで、大変なことであるとあらためて知らされる。そういう経験を年明け早々味わっていることを、私はよき方に受け止めている。
日々丁寧に生きるということを、還暦以後自分に言い聞かせているといった塩梅なのだが、今年もまたそのように生きる、生きたいということに尽きる。そのためにもっとも肝心、大切なことは健康第一で動ける体の養生である。
お正月早々、身に染みている。そういう意味で大局的によき時間を過ごさせてもらっていると、私は受け止めている。亡き母が風邪は万病の元と言っていたが、ようやくにしてその言葉が染みる年齢になってきた。
妻は五十鈴川だよりにあれやこれやを書かれるのを嫌がるので記さないが、老夫婦の在り方の慎ましき現在を再確認するという意味で(まだ完治してはいないが)も、夫婦二人してインフルエンザに罹患したことで、多岐にわたっておもいをくゆらせられたことが、恵みである。
ところで、この一週間薪ストーブの上でふんだんにお湯を沸かして、我が家特製のペットボトル湯タンポにどれ程助けられているかわからない。寝るまえに布団のなかに入れておく、潜り込むときに包まれる暖かさは、ささやかな至福である。
人は大事な人たちと、ささやかな至福感があれば、この年齢になると十分生きるに値する。今、これを打つ2階の部屋に冬の日差しが降り注ぎ、私の背中を暖めてくれている。夏のお日様は苦手だが、冬のお日様は大歓迎である。ポカポカお日様の陽光に身を委ね、猫のように暫し生活し、立春を待つことする。
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