珍しく今日の午後ヒトに会う。午前中は妻との用事がある。合間は昨日書いたようにチェーホフに関する本を読むつもりである。
午後に会う予定のKさんは、閉塾を伝えたのちも時折連絡をくださり、塾への参加は一番遅い方である。コロナの出来で突然の休塾、したがって発表会は一度も経験していない。
休塾前、夏の夜の夢を発表会に向けて音読する中、若い男役のディミートリアスを、読みます、と名乗りを上げた女性なのである。物おじしない向こう見ずなところが若い時の私に似ている。
私がポストコロナを見据え、とりあえずどのような形であれ、以前のような塾ではなく、先のことは考えず、再出発の塾をやる際は、一人でも参加したいといってくれた奇特な方なのである。
そこまで言ってくれるKさんのことは、私も心の片隅でずっと気に留めていたので、時候もよくなり私自身の体調も依然とほとんど変わらない程度に回復しているので、いまの私の 思いを直接伝えることにしたのである。
世代、性差を超えて、私のおもいを伝えるために 小さなメモ帳に箇条書きで3ページくらい、新しい塾への思い考えを数日前書き留めた。企画をするにも、何をするにも心に浮かぶパッションがなければ物事は進まない。遊声塾を立ち上げた時もそうだったが、案ずるよりも、である。
とりあえず新しい塾に、以前からの塾生が参加するのだが、Kさんは一度も発表会を経験していないし、遊声塾に参加するまでは人前で声を出したこともない方なので、色がついておらず、素直でまっさらなので、私としてはうれしいのである。
未知の世界に飛び込むには、やはりかなりの勇気と覚悟と努力の稽古は必然である。そのようなKさんとの世代を超えたレッスンを、一から先ずは始めようとの思いを伝えたいのである。
うまいとかへたという次元の塾ではなく、個性の純粋さ、今を必死で生きている、がむしゃらさが、ひたひたと伝わる音読者の塾がやりたいのである。
彼女が受け止めてくれれば、コロナ渦中ではあるが、距離を保ちマスクをしての静かで小さな音読から始めようと念う。場所は未定だが、名称は【ヒダカトモフミのシェイクスピア音読自在塾】に決めようと思っている。
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