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2020-01-25

昨夜私と塾生女性3人で音楽家土取利行さんを囲んでの夕食会をしました、そして想う。

昨夜私が敬愛し、畏怖する音楽家土取利行さんがふるさと讃岐に行く途中岡山に寄られ一泊するとのお電話を5日前いただいたので、本当に久方ぶりにお話をする時間が持てた。

直接電話をいただくのは記憶する限り、知り合って42年で2度目、何事?企画者時代の勘が動く、働く、絶妙のタイミング二つ返事で駆けつけた。

私は土取さんに了解もなく、塾生3人に声をかけ結果的に5人で夕飯を共にしながら3時間以上、異能の人土取利行さんのお話に耳を傾ける、貴重な時間が持てたことをほんの少し五十鈴川だよりに記しておきたい。

私はシェイクスピ遊声塾を立ち上げてから、土取さんの現在を企画していない。企画をするには何よりも心に余裕、情熱がない無理である。中世夢が原を辞してから以後、この7年間は二人の娘の就職や結婚他、家族の大事が次々と続き、私自身に生活に終われ、心身に余裕がなかったので ある。

死者の声に耳を傾ける勇気を持ちたい
が、昨年夏次女が嫁いでから、時間的な余裕が少し持てるようになったので、これもタイミング、土取さんがお元気で自分も元気なうちに何か面白いことが塾生のおかげでできそうな気がしてきたのである。

想像した以上にシェイクスピ遊声塾の何人かの女性が、土取さんがこれまでのやってこられた音楽家としての歩み、仕事に関心を持って参加してくれたことが、(思わぬひと時がもてたことが)うれしかった。

私と土取さんだけでは、このような有意義な時間は流れなかっただろう。そういう意味での塾生の参加は意外な禍福をもたらし、シェイクスピ遊声塾とは単にシェイクスピア作品を音読するだけではなく 、企画したりもする自在な仲間としても存在する多義的な可能性を秘めている、のだと示唆してくれた。

この絶妙のタイミングでの再会、あとはやるかやらぬか、老いの殻をぶち破る企画、娘たちの世代の塾生と共にタッグが組めれば、面白いことが立ち上ってくるような予感がする。あくまで冷静にシフトチェンジ、土取さんを久方ぶりに企画するためのワンチームを作りたくなってきた。今日はこれから中村哲先生のお別れ会に博多に出掛ける。

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