娘たちが巣立ち部屋が余っているし、我が家では娘たちが小さいころから、いろんな国の様々な年齢のゲストを、日数の長短はあれ招いて異文化交流を重ねてきた、超ミニ我が家歴史がある。
今回は夫婦だけの暮らしになって初めてのホームステイ受け入れである。今回のホームステイは、岡山外語学院からの依頼によるものだが、ホームステイを受け入れて思うことは、毎回どのような方が我が家にやってくるのか(資料は事前に渡されているが)、一期一会の出会いに 、胸が騒ぐ。
人間にはやはり相性というものがある、さても今回は。しっとりと落ち着いた、静かで知性的な猫や犬が大好きな女性で名前は愛称カーチャ、初日仕事を終え迎えに行った妻は上機嫌で帰ってきた。
短いホームステイではあるけれど、これからお別れの日まで毎回夕食を共にしながら、愉しい時間が過ごせるかと思うと、何やらいつもとは違う異文化交流夕食時間がことのほか楽しみな私である。
許可を得て写真を掲載します、今朝の。 |
異国のゲストとの束の間の交流は、またもや我々初老夫婦にとって普段の暮らしでは味わえぬ刺激を、カーチャはまだわずか二日ではあるが、精神の潤いを与えてくれている。
妻も私も四半世紀、様々な国のゲストを受け入れきたことによって、どれだけ精神に刺激を受けながら、家族全員が成長してきたことか、そのことへの感謝は言を俟たない。
ともあれ、これからますます年齢を重ねるにしたがって、老いを見つめてゆく暮らしの中で、多国籍の魅力的な、ホームステイゲストが、我々夫婦にとっては再び新たな喜びを与えてくれることを確信させている。
忽然と現れた自分の娘と同世代のロシア人女性に、妻は年齢を超えた友達感覚で喜んでいるし、私には異国の娘のように感じられ、初日の夜から意気投合している。
このような出会いは、日本人とであれそうはあるものではない。そう、稀な出会いなので五十鈴川だよりに綴っているのだ。
彼女はロシアでコンテンポラリーアートの美術館の学芸員をしていて、ロングホリディで日本の岡山で日本語を学ぶためにやってきていて、片言の日本語を話す。
日本という異文化を学ぶ、知的好奇心にあふれた、内に秘めた深い情熱を感じさせ、これまで出会ったことがない、魅力的などこかアジア、スラブ的雰囲気を醸し出す、ロシア人である。
人間はちょっと言葉を交わしただけで、息があったり合わなかったりする、複雑精妙な感覚がある。今回は神様が何やらの使者として、我が家にプレゼントしてくれたのではないかと、かってに考えている。